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08参考資料1 ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンファクトシート追補版 (62 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_63875.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第31回 9/25)《厚生労働省》
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6.2性別を問わない接種 gender-neutral vaccination の導入状況
WHO/ UNICEF による報告では、2019 年時点で性別問わず男女への接種を導入してい
た国 33 か国のうち 21 か国のデータにおいては、ほとんどの国で初回接種率の男女比が 1
に近く、各国での受け入れは良好であることが示唆されたと述べられている(92)。
Gender-neutral vaccination が実施される国の数も近年増加してきており、2022 年 3 月時
点で報告されたGlobal Market study 世界の市場調査では 2022 年における世界の HPV ワ
クチン需要の約 10%が男性に使用されるものと推定された(102, 103)。
なお、同報告において、女性への接種を早期に広く実施することを優先し、男性接種、お
よび、年長の複数年コホートに対するキャッチアップ接種のキャンペーンの開始は引き続
き慎重な姿勢が求められつつも、2022 年時点の見込みとして、世界の HPV ワクチンの需
要と供給のバランスは 2023 年から 2024 年以降安定的に改善するものとみられている(102,
103)。
6.3接種回数に関する動向
2022 年に WHO の HPV ワクチンに関するポジションペーパー(102, 103)が示された。
その中で、HPV ワクチンの接種スケジュールとしては 2 回接種(6 か月以上あけて)、およ
び、代替スケジュールとして off-label(未承認)の使用方法と言及しつつ、9 歳~20 歳の男
女に対して 1 回接種スケジュールも可能との見解が記された。一方で、引き続き免疫不全
者においては 2 回接種、もしくは可能であれば 3 回接種が推奨されている。
WHO/ UNICEF によるデータに基づく調査報告では、2019 年時点でほとんどの国々が 2
回接種スケジュールを導入していた(92)。
1 回接種スケジュールの適用は、需要供給バランスを短期間での改善し、幅広い年齢層へ
のキャッチアップキャンペーンの加速と製剤の選択を可能としうる可能性がある。ただし、
すべての製剤で 1 回接種スケジュールや男性接種に関するデータが得られているわけでは
ないことから、1 回接種スケジュールへの切り替えについては慎重に整備するよう言及され
ている(102, 103)。
WHO の公開データによると、1 回接種スケジュールが導入されている国も 38 か国と増














https://www.who.int/teams/immunization-vaccines-and-

biologicals/diseases/human-papillomavirus-vaccines-(HPV)/hpv-clearing-house/hpvdashboard,2024 年 1 月 23 日アクセス)(87)。
前述の通り、オーストラリアでは、2023 年 2 月 6 日に、9 価 HPV ワクチンの 1 回接種へ
切り替えを行われた(100, 101)。また、イギリスでも 2023 年 9 月から 25 歳未満の接種対象
者への接種を 1 回接種スケジュールに変更された (96)。

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