よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


08参考資料1 ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンファクトシート追補版 (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_63875.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第31回 9/25)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

においても、9,334.9 万円/QALY と、一般的に費用対効果が良好とされる上限値の 500 万円~600 万円
/QALY を大きく上回った。一方、女性への間接的効果を組み入れたシナリオでは、
女性の接種率を 20%、
間接的効果を 50%とおいた場合には、ICER は 584.6 万円/QALY となり、500 万円~600 万円/QALY の
基準値付近の数値となった。しかしながら、現時点では援用可能なデータが限られており、より広い影響
を捉えられるモデルの構築と有効性・安全性双方の観点からのさらなる追加的国内データの収集が必要
と考えられる。
(諸外国の導入状況)
HPV ワクチンは、2024 年 1 月時点において WHO 加盟国 194 か国のうち、137 か国(71%)で国の
予防接種プログラムに導入されており、経年的にその数は増加傾向にある。また、導入国のうち 59 か国
(43%)において性別を問わず男性も接種対象とする gender-neutral vaccination が開始されている。た
だし、人口数の多い上位の国々で未導入、もしくは部分的導入にとどまっており、対象とされる 9 歳~
14 歳における世界の 1 回以上接種割合は 2019 年時点において女性 15%、男性 4%と推定されている。
近年の新たな動向として、HPV ワクチン接種の代替スケジュールとして 9 歳~20 歳の男女に対して 1 回
接種スケジュールも可能との見解が off-label(未承認)の使用方法であることが言及されつつ WHO の
HPV ワクチンに関するポジションペーパー(2022 年)に記された。これを受けて、オーストラリア(2023
年 2 月から)
、イギリス(2023 年 9 月)をはじめ、1 回接種スケジュールを導入する国々も見られてきて
いる。

4