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08参考資料1 ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンファクトシート追補版 (46 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_63875.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第31回 9/25)《厚生労働省》
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表 16 女性の子宮頸がん減少の間接的効果を組み入れた場合の費用対効果 (ICER: 万円
/QALY)

女性への間接的効果(%)

30

40

50

20

939.7

721.2

584.6

40

1,214.4

939.7

765.8

60

1,713.1

1,345.1

1,106.7

80

2,898.9

2,356.0

1,983.9

女性の接種率(%)



感度分析

上記の②の解析においては、効果が明らかである発症予防期間を接種後 20 年として、女
性の接種率・女性への間接的効果を変動させて解析を行った。海外の文献においては、有効
性の持続期間を生涯としている場合もあることから、男性への直接的効果・女性への間接的
効果の発症予防期間を 30 年とした場合においても、同様の解析を行った。男性に対する疾
患を対象とした場合、中咽頭部周辺のがん・陰茎がんを対象として加えた場合においても、
4,165.3 万円/QALY であった(表 17)。また、女性の子宮頸がん減少の間接的効果を組み入
れた場合においては、女性の接種率を 20%に設定し、なおかつ間接的効果を 40%・50%に
定めた場合は、ICER の数値は 500 万円/QALY を下回った(表 18)。海外の研究で一般的
に用いられているような、50 年・生涯などに発症予防期間を設定すれば、ICER はより低下
する。しかし発症予防期間についての明確なエビデンスが無い現状においては、結果の解釈
を慎重に行う必要がある。

表 17 男性に対する疾患を対象とした場合の費用対効果 (ICER: 万円/QALY)
※発症予防期間: 30 年
ICER(万円/QALY)

組み入れ疾患

(A)

8,216.8

尖圭コンジローマ・肛門がん

(B)

4,165.3

尖圭コンジローマ・肛門がん・中咽頭がん・陰茎がん

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