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08参考資料1 ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンファクトシート追補版 (18 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_63875.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第31回 9/25)《厚生労働省》 |
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かった。HPV 遺伝子型検査を受けた 880 人において、HPV 陽性割合は 91.4%で、陽性者の 91.3%で 1
つ以上の低リスク HPV 遺伝子型が検出され、53.5%で高リスク HPV 遺伝子型が検出された。低リスク
遺伝子型のみの検出が 46.5%, 低リスクと高リスク遺伝子の重複検出が 44.8%, 高リスク遺伝子のみの
検出が 8.7%であった。
検出された HPV 遺伝子型は多いものから HPV6 型(57.8%)、
HPV11 型(37.2%)
、
HPV16 型(13.7%)
、HPV42 型(10.3%)
、HPV52 型(8.8%)であった。対象患者の 87.4%で HPV6、
11 型が検出されたが、約半数が高リスク HPV 遺伝子型にも重複感染していた。
尖圭コンジローマは感染後早期に発症することから、HPV ワクチンプログラム効果を評価するマーカ
ーとして使用可能とされている。2006 年に HPV ワクチンが導入され、13 歳~17 歳の女性に一部補助金
を支給したことで HPV ワクチンカバー率が 30%までに達した女性と実質ワクチン接種者がいない(カ
バー率<0.1%) 男性においてワクチン導入後の尖圭コンジローマの発生を見たスウェーデンの報告(33)
によると、10 万人年あたりの発生率は、男女ともに 15 歳~19 歳の若年層で最も減少が認められた。女
性は 2008 年~2009 年には減少し始め、
15 歳~19 歳の年平均変化率は 2008 年~2009 年-13.0%
(95%CI:
-16.8, -8.9)
、2010 年~2012 年-18.6%(95%CI:-22.8, -14.1)、20 歳~24 歳も同様に減少し、2008 年~
2009 年-8.6%(95%CI:-10.5, -6.6)
、2010 年~2012 年-11.3%(95%CI:-13.5, -9.1)であった。25 歳
~29 歳の女性は 2006 年~2012 年を通して年平均変化率は-4.2%(95%CI:-5.0, -3.4)であった。一方、
男性は女性より 1 年以上遅れて 2010 年~2012 年にかけて減少し始め、2006 年~2007 年、2008 年~
2009 年はそれぞれ年平均変化率が 6.6%(95%CI:2.4, 10.9)
、3.9%(95%CI:0.2, 7.8)であったが、2010
年~2012 年は-16.6%(95%CI:-21.7, -11.1)となった。
HPV vaccination Impact Study Group のシステマティックレビュー・メタアナリシスによると (34)、
主に 2 価または 4 価 HPV ワクチンを女性のみに 3 回接種している国において、HPV ワクチン接種後 5
年~8 年の追跡調査が実施された結果、肛門性器の疣贅は 15 歳~19 歳の女性で 67 %(Risk ratio(RR ):
0.33, 95%CI:0.24, 0.46)
、20 歳~24 歳の女性で 54 %(RR:0.46, 95%CI:0.36, 0.60)、25 歳~29 歳
の女性で 31%(RR:0.69, 95%CI:0.53, 0.89) 減少した。15 歳~19 歳男性の肛門性器の疣贅は 48 %
(RR:0.52, 95%CI:0.37, 0.75) 、20 歳~24 歳の男性では 32 % (RR:0.68, 95%CI:0.47,0.98) 減
少した。
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つ以上の低リスク HPV 遺伝子型が検出され、53.5%で高リスク HPV 遺伝子型が検出された。低リスク
遺伝子型のみの検出が 46.5%, 低リスクと高リスク遺伝子の重複検出が 44.8%, 高リスク遺伝子のみの
検出が 8.7%であった。
検出された HPV 遺伝子型は多いものから HPV6 型(57.8%)、
HPV11 型(37.2%)
、
HPV16 型(13.7%)
、HPV42 型(10.3%)
、HPV52 型(8.8%)であった。対象患者の 87.4%で HPV6、
11 型が検出されたが、約半数が高リスク HPV 遺伝子型にも重複感染していた。
尖圭コンジローマは感染後早期に発症することから、HPV ワクチンプログラム効果を評価するマーカ
ーとして使用可能とされている。2006 年に HPV ワクチンが導入され、13 歳~17 歳の女性に一部補助金
を支給したことで HPV ワクチンカバー率が 30%までに達した女性と実質ワクチン接種者がいない(カ
バー率<0.1%) 男性においてワクチン導入後の尖圭コンジローマの発生を見たスウェーデンの報告(33)
によると、10 万人年あたりの発生率は、男女ともに 15 歳~19 歳の若年層で最も減少が認められた。女
性は 2008 年~2009 年には減少し始め、
15 歳~19 歳の年平均変化率は 2008 年~2009 年-13.0%
(95%CI:
-16.8, -8.9)
、2010 年~2012 年-18.6%(95%CI:-22.8, -14.1)、20 歳~24 歳も同様に減少し、2008 年~
2009 年-8.6%(95%CI:-10.5, -6.6)
、2010 年~2012 年-11.3%(95%CI:-13.5, -9.1)であった。25 歳
~29 歳の女性は 2006 年~2012 年を通して年平均変化率は-4.2%(95%CI:-5.0, -3.4)であった。一方、
男性は女性より 1 年以上遅れて 2010 年~2012 年にかけて減少し始め、2006 年~2007 年、2008 年~
2009 年はそれぞれ年平均変化率が 6.6%(95%CI:2.4, 10.9)
、3.9%(95%CI:0.2, 7.8)であったが、2010
年~2012 年は-16.6%(95%CI:-21.7, -11.1)となった。
HPV vaccination Impact Study Group のシステマティックレビュー・メタアナリシスによると (34)、
主に 2 価または 4 価 HPV ワクチンを女性のみに 3 回接種している国において、HPV ワクチン接種後 5
年~8 年の追跡調査が実施された結果、肛門性器の疣贅は 15 歳~19 歳の女性で 67 %(Risk ratio(RR ):
0.33, 95%CI:0.24, 0.46)
、20 歳~24 歳の女性で 54 %(RR:0.46, 95%CI:0.36, 0.60)、25 歳~29 歳
の女性で 31%(RR:0.69, 95%CI:0.53, 0.89) 減少した。15 歳~19 歳男性の肛門性器の疣贅は 48 %
(RR:0.52, 95%CI:0.37, 0.75) 、20 歳~24 歳の男性では 32 % (RR:0.68, 95%CI:0.47,0.98) 減
少した。
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