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08参考資料1 ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンファクトシート追補版 (49 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_63875.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第31回 9/25)《厚生労働省》
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襲性病変の治療を 90%へ向上させること(90-70-90 targets)が目標とされた(90, 91)。その
2020 年時点で HPV ワクチンの市場規模は 4,450 万接種分に上り、そのシェアは 2 価 HPV
ワクチン 23%、4 価 HPV ワクチン 52%、9 価 HPV ワクチン 25%と 9 価 HPV ワクチンの
供給も増加している(104)。
ただし、2019 年時点で WHO 加盟国 194 か国のうち、半数を上回る 107 か国で HPV ワ
クチンが導入されていたにもかかわらず、人口の多い上位 10 か国のうち 7 か国(中国、イ
ンド、ナイジェリア、パキスタン、インドネシア、バングラディシュ、ロシア)が未導入、
もしくは部分的導入にとどまっており、世界の 70%の女性が依然接種機会のない状況にあ
った(92)。
各国における HPV ワクチンの導入状況について、9価ヒトパピローマウイルス(HPV)
ワクチンファクトシート(令和 3(2021)年 1 月 31 日)(37)の本項で個別に取り上げた各
国のうち、確認しえた更新事項を下記に記す。
フランス
2021 年 1 月から NIP に基づく男性への接種が開始された。2 価 HPV ワクチン、 9 価
HPV ワクチンが承認されているが、新たに接種する場合には原則 9 価 HPV ワクチンが用
いられており、男性への接種が承認されているのは 9 価 HPV ワクチンのみとされている。
11 歳~14 歳では 2 回接種(6 か月~13 か月あけて)、15 歳~19 歳および MSM の場合は
3 回接種(0、2、6 か月)スケジュールとされている(93)。
イギリス
2022 年から 9 価 HPV ワクチンに切り替えられた(94)。2023 年 9 月から 25 歳未満の接
種対象者への接種を 1 回接種スケジュールに変更された(95) (96, 97)。免疫不全、あるいは
HIV 陽性の場合は引き続き 3 回接種スケジュールで行われる。
カナダ
2017 年以降、接種スケジュールに関しては更新なく、6 年生~7 年生(11 歳~12 歳相当)
の男女に 2 回接種(6 か月間隔)が推奨されている。15 歳以上では 3 回接種(0、1、6 か
月)が推奨される(98)。2019 年に 4 価 HPV ワクチンの販売が終了し、2023 年現在承認さ
れているワクチンは 2 価 HPV ワクチン、 9 価 HPV ワクチンの 2 種類となっている。な
お、男性への接種には 9 価 HPV ワクチンのみが用いられている(99)。
オーストラリア(100, 101)
WHO の 予 防 接 種 に 関 す る 戦 略 諮 問 委 員 会 ( Strategic Advisory Group of Experts on
Immunization(SAGE)) 、および、イギリス予防接種に関する共同委員会(Joint Committee
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