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医療機関におけるこども等の性被害の実態等に関する調査研究 報告書(本文) (46 ページ)

公開元URL https://www.cfa.go.jp/resources/research/other/iryocyosa
出典情報 医療機関におけるこども等の性被害の実態等に関する調査研究(4/28)《こども家庭庁》
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4-4 調査結果
調査(回答のあった医療機関:1,113 件)の結果概要は以下のとおりである。
性的トラブルの防止に関する組織的対応の現状及びその実施状況には一定の偏りがみられた。
最も多く講じられていた取組は、更衣スペースの確保やカーテンの設置等、患者のプライバシー
に配慮する措置であり、多くの医療機関が優先的に取り組んでいることが明らかとなった。また、
患者や職員からの相談・通報窓口を設けている医療機関も一定数確認された。一方で、性的トラ
ブルに関連して行ってはならない行為を明確に定める等、ルールを整備している機関は少なかっ
た。
相談窓口に寄せられる年間相談件数の平均は 1 件を下回り、全体の約 8 割の医療機関において
相談が確認されなかった。職員研修については、性暴力防止に関する内容に触れつつ、他の研修
と併せて実施している医療機関が多く、ほとんどの医療機関において全職員を対象としていた。
外部機関との連携については、警察や法的機関との連携が最も多かった一方で、ワンストップ支
援センターや性被害支援団体との連携を行っている医療機関は少数にとどまっていた。ルールを
整備している機関では、規則、ガイドライン等に、ハラスメントの一部としてルールを設けてい
るところが多く確認された。
過去に性的トラブルが発生したと回答した医療機関は 140 件であり、全体の 16%を占めてい
た。このうち、性的被害が確認された医療機関は 36 件だった。これらの事案の発生場所としては
入院病室、診察室、リハビリテーション室等、医療従事者と患者が閉鎖的な空間で接する場所が
多く認められた。行為の内容は身体的接触、性的な発言、盗撮等が多く、当事者となった医療従
事者及び患者いずれも、それぞれ1名が関与していた事案が多かった。医療従事者の職種につい
ては看護職が多く、次いで、医師、リハビリテーション職が多かった。診療科としては内科、心
療内科・精神科、リハビリステーション科が多かった。また、年齢層では、20~30 代が多かった。
患者の属性としては女性の割合が高かったが、男性も一部認められた。また、若年層の成人患者
が多く、未成年は1割であったが、60 歳以上は3割程度見受けられた。性的トラブルの事案につ
いては、入院と外来が半数程度であったが、性的被害の事案については、入院が4分の3程度を
占めた。
過去に性的トラブルが発生したと回答した医療機関が考える性的トラブルの発生要因として
は、患者と職員が 1 対 1 になる状況と回答した機関が多く、次いで、患者の病状や、ルールの未
整備等が挙げられた。特に性的トラブルが発生したと回答した医療機関においては、性的被害が
確認された医療機関に比べて、患者への説明不足や、患者とのコミュニケーション不足を挙げる
回答が多く見られた。
性的トラブルに関して、各機関として改善すべき事項を尋ねたところ、最も多く挙げられたも
のは「性的トラブルを防止するための基本的なルール整備」であり、現行の取組との差が大きく
示されていた。また、患者からの相談・通報窓口の設置や職員研修の拡充も改善点として多く挙
げられた。また、性的トラブル防止のために医療業界として必要と考える事項については、診療
時に複数人で対応することや、職員研修の必要性等が多く挙げられ、行政への要望としては、ル
ール等の整備に関する要望等が求められていた。
次項より、具体的な設問ごとの集計結果及び考察の詳細を示す。
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