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医療機関におけるこども等の性被害の実態等に関する調査研究 報告書(本文) (103 ページ)

公開元URL https://www.cfa.go.jp/resources/research/other/iryocyosa
出典情報 医療機関におけるこども等の性被害の実態等に関する調査研究(4/28)《こども家庭庁》
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精神科領域については、
・ 患者との信頼関係が特に求められる領域であり、患者の大切な心身の情報を二人きりで
なければ聞くことができず、第三者同席を必ずしも求めることができない難しい領域で
あること
・ 患者からの信頼を治療に生かすことがあるが、経験が浅いと患者との距離が適切に保た
れずトラブルを起こしてしまうことがあり得ること
・ これらのことから、特に医療倫理が求められる領域であり、教育の中で患者との適切な
距離感の保ち方を教える等の対応が必要であること
等の意見が、複数の構成員からあった。



相談窓口については、


性的被害を受けた方は、院内の相談窓口には相談しづらいと考えられること



一方、院外ではどこに相談すれば良いのか知らない人が多いこと



公的相談窓口が縦割りになっており、十分な対応が得られない場合があること

等への意見があり、縦割りを超えたわかりやすい相談窓口や、その対応者の育成等が必要と
の意見が、複数の構成員からあった。


医療機関の経営的なリスクからすれば、医療従事者から患者への性暴力は、影響度が極めて
大きく、そのような事案を発生させないようにすること、相談すべき内容が適切に報告され
るようにすることが必要との意見があった。また、その際には、医療機関の経営コスト等へ
の配慮が必要との意見もあった。

5-2 統括



本調査研究は、
「学校設置者等及び民間教育保育等事業者による児童対象性暴力等の防止等
のための措置に関する法律」の附帯決議を踏まえ、医療機関における医療従事者から患者
(こどもを含む。
)への性被害の実態を把握するために行った。



本調査(ヒアリング・アンケート)から得られた性被害に関する事案の件数や、その詳細情
報が限られているため、医療機関における医療従事者から患者への性被害の正確な傾向を把
握する上では、より詳細な分析は必要であるが、一定の実態は把握できているものと考えら
れる。こども・成人ともに被害の実態が確認されており、このようなことが医療機関におい
て決して起きない環境の整備が求められる。



特に、ヒアリング・アンケートいずれにおいても、こどもだけでなく、成人の患者に対する
性被害が数多く生じていることや、特定の診療科での事案が複数報告されていること等も踏
まえ、今後、必要な対策を検討していくことが望まれる。

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