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医療機関におけるこども等の性被害の実態等に関する調査研究 報告書(本文) (11 ページ)
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| 公開元URL | https://www.cfa.go.jp/resources/research/other/iryocyosa |
| 出典情報 | 医療機関におけるこども等の性被害の実態等に関する調査研究(4/28)《こども家庭庁》 |
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2-3 調査結果
調査の結果、直接的支援を行う支援団体のいずれにおいても、それぞれ年間 1,000 件から 2,000
件程度の性被害相談が寄せられているものの、そのうち医療機関における性被害相談の件数は、
各支援団体いずれも数件程度にとどまっていた。
支援団体等に相談のあった医療機関における性被害事案のうち、ヒアリングで一定程度具体的
な内容が確認された8件については、診療行為を装った性的わいせつ行為や不同意性交等が、複
数の場面で行われていたことが確認された。加害者はいずれも男性であり、所属診療科は精神科、
内科、小児整形外科等であった。また、発生場所は院内外に及び、休日や診療時間外等、他の職
員の目が届きにくい場所や時間帯に発生する事案が多く見受けられた。被害者はいずれの事案も
女性患者であり、成人と未成年が半数程度であった。
相談者が支援団体等の支援に至る経緯としては、医療機関や警察に相談したものの十分な対応
につながらず、最終的に支援団体等へ相談したとの事例が複数確認された。支援内容は、被害者
の意向に応じて、警察同行等が実施されていた。なお、複数の事案において、被害者又は保護者
の意向等により、警察につなぐ等の支援に至らず、相談のみで終了したケースも確認された。
性被害防止に関する課題については、複数の支援団体等が、職員及び患者が医師に対して異論
を述べにくい構造、施設内における死角、診療時に第三者が同席していない点を課題として挙げ
ていた。この他、診療できる医師が少ない領域においては転院等が難しく、被害を打ち明けられ
ない、問題にできない等の課題も複数指摘された。
性被害防止のために必要な事項として、医療従事者に対する教育・研修等の実施、診療時の第
三者同席、診療前の丁寧な説明の他、院内の死角に関する対応等の意見が複数の支援団体等から
挙げられた。また、医療機関外の取組として、プライベートゾーン1を触られる・見られる等があ
った場合には、他の大人に言うこと等、幼少期のこどもへの性教育・安全教育の重要性に関する
意見も多く認められた。
次項より、調査結果の詳細を述べる。なお、性質の類似性及び検討の便宜を考慮し、一部を除
き、支援団体等別ではなく聴収内容別に記載している。なお、事例の重要な箇所に太字・下線を
付している。
1
文部科学省「生命(いのち)の安全教育」においては、水着で隠れる部分は「プライベートゾーン」
「プライベ
ートパーツ」といわれることもあることを示している。
文部科学省「
「生命(いのち)の安全教育」指導の手引き」
(https://www.mext.go.jp/a_menu/danjo/anzen/assets/file/20231113-ope_dev03-1.pdf)
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調査の結果、直接的支援を行う支援団体のいずれにおいても、それぞれ年間 1,000 件から 2,000
件程度の性被害相談が寄せられているものの、そのうち医療機関における性被害相談の件数は、
各支援団体いずれも数件程度にとどまっていた。
支援団体等に相談のあった医療機関における性被害事案のうち、ヒアリングで一定程度具体的
な内容が確認された8件については、診療行為を装った性的わいせつ行為や不同意性交等が、複
数の場面で行われていたことが確認された。加害者はいずれも男性であり、所属診療科は精神科、
内科、小児整形外科等であった。また、発生場所は院内外に及び、休日や診療時間外等、他の職
員の目が届きにくい場所や時間帯に発生する事案が多く見受けられた。被害者はいずれの事案も
女性患者であり、成人と未成年が半数程度であった。
相談者が支援団体等の支援に至る経緯としては、医療機関や警察に相談したものの十分な対応
につながらず、最終的に支援団体等へ相談したとの事例が複数確認された。支援内容は、被害者
の意向に応じて、警察同行等が実施されていた。なお、複数の事案において、被害者又は保護者
の意向等により、警察につなぐ等の支援に至らず、相談のみで終了したケースも確認された。
性被害防止に関する課題については、複数の支援団体等が、職員及び患者が医師に対して異論
を述べにくい構造、施設内における死角、診療時に第三者が同席していない点を課題として挙げ
ていた。この他、診療できる医師が少ない領域においては転院等が難しく、被害を打ち明けられ
ない、問題にできない等の課題も複数指摘された。
性被害防止のために必要な事項として、医療従事者に対する教育・研修等の実施、診療時の第
三者同席、診療前の丁寧な説明の他、院内の死角に関する対応等の意見が複数の支援団体等から
挙げられた。また、医療機関外の取組として、プライベートゾーン1を触られる・見られる等があ
った場合には、他の大人に言うこと等、幼少期のこどもへの性教育・安全教育の重要性に関する
意見も多く認められた。
次項より、調査結果の詳細を述べる。なお、性質の類似性及び検討の便宜を考慮し、一部を除
き、支援団体等別ではなく聴収内容別に記載している。なお、事例の重要な箇所に太字・下線を
付している。
1
文部科学省「生命(いのち)の安全教育」においては、水着で隠れる部分は「プライベートゾーン」
「プライベ
ートパーツ」といわれることもあることを示している。
文部科学省「
「生命(いのち)の安全教育」指導の手引き」
(https://www.mext.go.jp/a_menu/danjo/anzen/assets/file/20231113-ope_dev03-1.pdf)
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