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資料2‐2 令和6年度 業務実績概要説明資料 (25 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59553.html
出典情報 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第40回 8/7)《厚生労働省》
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評価項目No.1-2

実用化を目指した研究・開発の推進及び基盤整備

1 がんゲノム医療の基盤整備
①がんゲノム情報管理センター(C-CAT)の体制整備<評価書P48>
◯ 令和元年6月に、がんゲノム医療中核拠点病院11および同連携病院100で開始され
た保険診療のがんゲノムプロファイリング(CGP)検査を提供できる医療機関の数
は継続して増加し、令和7年3月にはがんゲノム医療中核拠点病院13、拠点病院32、
連携病院233(その内、エキスパートパネル(EP)実施可能連携病院は27)の計
278施設となった。
◯ 国民皆保険制度を活かした、精度管理されたがんゲノム医療の情報を、国として
集積し、診療および研究開発の基盤とするC-CATへの登録はついに10万人を超え
た(図)。創薬を含む研究開発への二次利用に対する同意割合は99%以上である。
米国癌学会を初め海外でも同様の取り組みがなされているが、全国的な規模で薬物
療法等の情報を付加して集めているゲノム医療のデータベースは類を見ない。
◯ 従来の固形がんに加えて、造血器腫瘍のCGPがR6年度末に保険収載された。必要
なシステム開発を行い、C-CATシステム入力の手引きの作成や説明会を行った。医
療機関も出検や造血器腫瘍対応のEPの体制構築等、本格的な検査開始に備えた。

②集積情報の診療への利用と研究への利活用に向けた取り組みの推進<評価書P48>
○ C-CATデータが広く、公平にアカデミアや企業の研究開発に利活用されるための
情報利活用審査会は、2025年3月の第17回までに、計125の調査・研究課題を承認
した。そのうち、企業による利活用の承認は19件となった(令和6年度の新規承認
件数は30件、そのうち企業は6件)。利活用機関は全国に分布している(図)。
◯ C-CATのデータを用いた論文発表に加えて、少なくとも2種の薬剤の適応拡大の
承認申請資料にC-CATのデータが引用される等、薬事利用の例が出始めた。
◯ 海外の他のデータベースでは得られない特長の一つであるCGP検査の元データ
(CRAMなど)の提供(C-CAT CALICO)をアカデミア12施設に対して開始した。
◯ 2024年11月、全国がん患者団体連合会による「がん患者学会2024」においてCCAT共催セッションを設定し、C-CATセンター長が講演した。2024年12月にはセ
ンターの患者・家族との意見交換会においてC-CATの取り組みの説明を行い、複数
の患者代表者から熱心な質問を受けた。

◯ がんゲノム医療中核拠点病院等連絡会議のワーキンググループにおいて「EPの改
善を目指したアンケート」を全ゲノム医療病院を対象に実施し、「持ち回り協議」
の評価や、一部の症例に対してはEPを省略する可能性に関する検討を行った。

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