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資料2‐2 令和6年度 業務実績概要説明資料 (14 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59553.html
出典情報 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第40回 8/7)《厚生労働省》
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評価項目No.1-1
5

担当領域の特性を踏まえた戦略的かつ重点的な研究・開発の推進

新たな標準治療を創るための研究

①SCRUM-Japan(※) GOZILAプロジェクト、4,000例超の大規模研究から、がん
個別化医療による生存期間の延長を確認<評価書P31>
○SCRUM-Japan GOZILAプロジェクトに参加された4,037名の進行がん患者のリキッドバ
イオプシー(血液を用いてがんの遺伝子情報を調べる検査)の結果と治療効果を調査。

(ポイント)
●参加者の24%が、リキッドバイオプシーの結果に基づいて、その方に適合した標
的治療にアクセス
●リキッドバイオプシーに基づいて標的治療を受けた患者は、そうでない患者と比
べて、生存期間が約2倍
●リキッドバイオプシーを用いたがんの個別化治療が、患者の生存期間を延ばすの

(ポイント)
●切除不能大腸がん患者に対する初回治療は、フッ化ピリミジン(FU)、ベバシズ
マブ(BEV)の2剤併用療法にオキサリプラチン(OX)を加えた3剤併用療法が標
準治療の1つであるが、高齢者での検証は十分ではなかった。
●本試験の結果、 2剤併用療法(FU+BEV)に対するオキサリプラチン(OX)の
上乗せ効果は認められず、OXを追加することで副作用が強くなることが示唆され
た。
●新たな標準治療を示したことが世界的に評価され、医学雑誌「Journal of
Clinical Oncology」に掲載された。

に役立つ

※SCRUM-JAPAN
米国CDMO セラリス社も参入

・日本初の産学連携による全国規模のがんゲノムスクリーニングプロジェクト
・これまで新薬20剤27適応、遺伝子診断薬16種の薬事承認を取得
【 主なプロジェクト 】

②高齢の大腸がん患者に対する適正な標準治療を証明
3剤併用療法(FU+OX+BEV)ではなく、2剤併用療法(FU+BEV)を推奨<評価書P7>
○JCOG大腸がんグループは、手術療法の対象とならない大腸がん(切除不能大腸が
ん)患者に対する標準治療である抗がん剤治療が、高齢の患者に対しても適正かど
うかを検証するランダム化第III相試験を実施した。
○本試験の結果、高齢の切除不能大腸がん患者への初回抗がん剤治療は、FU+BEVの
2剤併用療法が推奨されることが示された。

~ 1日でも早く、効果的な薬を届けるために ~

LC-SCRUM-Asia

MONSTAR-SCREEN

SCRUM-Japan GOZILA

肺がんの患者を対象に、複
数の遺伝子変化を調べるプ
ロジェクト。アジアにおけ
る個別化医療の確立を目指
す。

肺がんを除く固形がんおよ
び血液がんの患者を対象に、
がんの遺伝子変化を調べる
産学連携プロジェクト。

リキッドバイオプシーに基
づく個別化治療の効果を調
査。

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