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総-1歯科医療について(その1) (31 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_63223.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第616回 9/10)《厚生労働省》
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歯周病における継続治療の考え方
歯周病は進行・再発しやすい疾患であることから重症化を予防し、安定した歯周組織を維持できるように患者のモチベーションを高
め、歯科医学的な立場からプラークコントロールを中心とした継続的な疾患管理を行うことが重要である。継続管理は歯科医療従事
者が行うプラークコントロール、SC、SRP、PMTCまたはPTC、咬合調整などを主体とした定期的な治療からなる。
臨床的に歯周組織の健康が回復し、治癒と判断できた場合は、継続管理は終了となりメインテナンスに移行する。
「歯周病の治療に関する基本的な考え方」(令和2年3月 日本歯科医学会)

継続管理
歯周病安定期治療(SPT)
SRP後あるいは歯周外科治療後の歯周病検査の結果において
4 mm以上の歯周ポケットが散在するが、歯肉に炎症が認められ
ない場合、あるいはBOPが認められない場合に病状安定と判定す
る。この状態を維持するために歯周病の進行度と関係なくSPTを
行い管理していくことで歯周炎の重症化を抑制し歯周組織を維持
安定できる。SPT期間中に病状の悪化が認められた場合には、必
要に応じて歯周外科治療を行うことができる。

歯周病重症化予防治療
SCやSRP後あるいは歯周外科治療後の歯周病検査の結果、ポケッ
ト深さが4 mm未満に改善したが、歯肉に炎症又はBOPが認めら
れる場合には、歯肉炎から歯周炎への移行や歯周炎の重症化を抑
制するために継続的管理である歯周病重症化予防治療を行う。
これにより歯肉炎から歯周炎への移行や歯周炎の重症化を抑制で
きる。歯周病重症化予防治療期間中に病状の悪化が認められた場
合には歯周病重症化予防治療を中断しSRPを行うか、歯周病安定
期治療へ移行することがある。

出典:「歯周病の治療に関する基本的な考え方」(令和2年3月 日本歯科医学会)

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