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参考資料4_歯学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) (82 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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代表的な評価方法

ポートフォリオ評価、観察評価

Behaviour

OSCE、シミュレーション試験

論述試験、客観試験、レポート

Knowledge

客観試験、論述試験



Millerのピラミッド(図はMiller GE, The assessment of clinical skills / Competence /
Performance, Acad Med 1990;65:563-567のものを参照して作成した)
3)評価の妥当性・信頼性・透明性・実務的要素
学修者評価は、学修成果の達成状況を「判定」する活動であり、その実行においては、「妥当性」「信頼
性」「透明性」及び「実務的要素」に十分留意する必要がある。カリキュラム立案時には、的外れや場当た
り的なものにならないよう、入念に検討した評価計画が必要であり、評価活動に必要な資源(人、物、予
算、場所等)、評価者及び学修者(被評価者)の評価法への適応状況、学修者の行動変容への影響等、実務的
要素を十分に考慮する必要がある。そのため、評価対象の能力を適切に測定できる評価方法、信頼性が高い
評価方法・多様な評価を組み合わせた多面的な評価方法を用いること、評価基準・項目の学修者への共有等
に留意することが必要である。カリキュラム評価・改善活動の一環として、評価活動に対する客観的な検証
を定期的に行うことも重要である。
4)評価におけるブループリント
評価におけるブループリントは、評価する領域から体系的に試験問題や課題が作られ、得られたデータが
評価すべき資質・能力を網羅していることをあらかじめ示した設計書である。ブループリントには、対象と
なる領域の内容、評価する学修成果の記述、評価方法、問題数、得点の配分等が記載され、評価の妥当性を
示すために必須である。
5)評価規準と評価基準
評価規準とは、評価における観点(評価項目)のことであり、各評価規準(観点、評価項目)について数段階
に分けて文章で説明した尺度である。多肢選択式問題(MCQ)のように、いつ、誰が評価しても結果が変わら
ない評価はごく一部であり、記述解答試験、口頭試験、パフォーマンス評価等多くの評価が評価者の主観に
影響される。異なる時間、異なる評価者において一定の観点と尺度とで評価できるよう、それぞれを予め明
文化して表にしたものはルーブリックと呼ばれる。

3.評価の種類
歯学教育では、特に、診療に関わる実践能力の修得が重要となるため、診療現場を模した環境あるいは臨床実
習での実際の診療現場における学修者能力評価については、単一方法での評価ではなく様々な評価方法、複数回
の評価機会を設定する等、学修者の能力を多面的に捉えることができる評価機会の設定が重要となる。

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