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参考資料4_歯学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) (17 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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「D 臨床歯学」「E 診察・診断と治療技能」では、旧版の「E 臨床歯学」「F シミュレーション実習
(模型実習・相互演習(実習))」「G 臨床実習」の学修目標を大幅に見直した結果、診療に際して必要な知識と
診察・診断と治療技能として学修目標の整理を行った。
項目立ては、診療の一連の流れに準じたものとして、「D-1 診察の基本」「D-2 基本的診察、診断」「D-3
頭頸部領域の疾患の特徴と病因」「D-4 診療情報の統合、分析、評価と治療計画立案」「D-5 基本的臨床技
能」「D-6 多職種連携、チーム医療、地域医療」の順とした。
「D-2 基本的診察、診断」の中項目を新たに追加し、「患者から症状や異常を聴取し、適切な診察や検査を
選択して診断するプロセスと知識を身に付ける」との学修目標を定め、「G 臨床実習」にあった知識の学修目
標を移動し、整理した。
「D-3 頭頸部領域の疾患の特徴と病因」は、旧版の「E-2 口腔・顎顔面の領域の異常と疾患」と「E-3 歯
と歯周組織の状態と疾患」の学修目標を整理し、加除修正を行った。治療法の各論は、学修者・教育者の利便
性を考慮して「D-5 基本的臨床技能」にまとめた。
「D-4 医療情報の統合、分析、評価と治療計画立案」の中項目を新たに追加し、「D-4-1 診療記録」「D4-2 診断と治療計画」「D-4-3 患者中心の医療とインフォームド・コンセント」の 3 つの小項目を設けて、
診療録の適切な取扱いの知識、患者の心理や健康増進に配慮した治療計画を立案するための基本的知識の修得
を目指す学修目標とした。
旧版の「E-6 医師と連携するために必要な知識」は、現在の医療の状況を鑑み「D-6 多職種連携、チーム
医療、地域医療」の表題に改め、医師との連携だけに留めず、歯科衛生士、歯科技工士との歯科でのチーム医
療及び歯科専門職や他の専門職との連携の学修目標を追加した。
E

診察・診断と治療技能
「E 診察・診断と治療技能」は、旧版「F シミュレーション実習(模型実習・相互演習(実習))」「G 臨床
実習」を統合した。「D 臨床歯学」で学修した内容を「E 診察・診断と治療技能」の学修目標は臨床手技が
中心で、シミュレーション実習を経て、診療参加型臨床実習で経験することを前提として見直した。高頻度治
療の手技の学修目標については、「診療参加型臨床実習に参加する学生に必要とされる技能と態度に関する学
修・評価目標(公益社団法人医療系大学間共用試験実施評価機構歯学系 OSCE 実施小委員会)」と「歯科医師臨床
研修の到達目標(令和 2 年歯科医師臨床研修制度の改定に関するワーキンググループ報告書)」を参考にし、臨
床実習と臨床研修の連続性を考慮した学修目標になっている。
「E-1-1 患者安全対策、感染予防策」では、個人用防護具の着用、医療廃棄物の処理の学修目標を追加し、
実際に体験する学修項目となっている。
「E-2 基本的診察・診断技能」では、超高齢社会に対応するために、診察・検査、全身状態の把握、基本的
診断(臨床推論)の学修目標の充実と医科歯科連携のための診療情報提供書の作成等の新たに学修目標を追加し
た。
また、「E-3 症候・病態からの臨床推論」を追加し、「口腔・顎顔面領域の主な症候・病態から原因疾患を
鑑別診断できる基本的能力を身に付ける」ことを目的に、これまでに学修した知識の垂直的、水平的統合を図
るための学修目標を追加した。
「診療参加型臨床実習の内容と分類」は、歯学生の歯科医療行為の水準に基づき、旧版の 4 段階から「指導
者のもとで実践する課題【Ⅰ】」と「経験が望まれる重要な課題【Ⅱ】」の 2 段階に変更した。【Ⅰ】に関し
ては、【Ⅰa】自験する課題、【Ⅰb】自験が期待されるが、自験が困難な場合にはシミュレーションなどで補
完する課題に分け、課題の標記を診療の一部を切り出した表現から一連の診療を全て自験するような表現に改
めた。【Ⅱ】に関しては、見学や介助等により経験し、理解を深める学修目標を定めた。

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