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医療IT委員会 答申 (6 ページ)

公開元URL https://www.med.or.jp/nichiionline/article/012779.html
出典情報 日本医師会 定例記者会見(6/10)《日本医師会》
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「医療 DX を現場で活用するための医師会の役割」―総論―
1.総論(はじめに)
政府は、2022 年に策定した「医療 DX 令和ビジョン 2030」に基づき、医療 DX(デジタル
トランスフォーメーション)の取り組みを進めており、オンライン資格確認、電子カルテ
情報共有、電子処方箋、災害時の情報連携などの基盤整備のための検討がなされている。
その中で、2023 年 4 月、医療機関におけるオンライン資格確認の原則導入義務化が実施
され、ほぼすべての医療機関にオンライン資格確認システムが導入された。2025 年 12 月
には、従来の健康保険証が廃止され、医療機関の窓口では、マイナンバーカードおよび資
格確認書が利用されるようになってきている。
本委員会では、松本吉郎会長から、「医療 DX を現場で活用するための医師会の役割」と
いう諮問をいただいた。本答申は歴代の諮問である、「国民と医療の現場に役立つ IT 化と
は何か」(2020-2021)、「医療 DX を適切に推進するための医師会の役割」(2022-2023)のよ
うに、医療の IT 化や医療 DX が進められていく中で、制度設計の段階から「実際に使う・
成果を出す」段階へと軸足が移りつつある状況を踏まえ、医師会としての基本的立場と優
先課題について検討したものである。

1-1.医療 DX の定義と背景
まず、DX(Digital Transformation)とは、デジタル技術によって社会や生活などを
「変革(トランスフォーム)」することをいう。さらに、「医療 DX の定義」として、医療
DX 推進本部が下記の「医療 DX の定義」を示している。
医療 DX 推進本部による「医療 DX の定義」
(令和 5 年 6 月 2 日第2回医療 DX 推進本部 資料 1:
「医療 DX の推進に関する工程表(案)
」より)

医療 DX とは、保健・医療・介護の各段階(疾病の発症予防、受診、診察・治療・薬
剤処方、診断書等の作成、申請手続き、診療報酬の請求、医療介護の連携によるケア、
地域医療連携、研究開発など)において発生する情報に関し、その全体が最適化された
基盤を構築し、活用することを通じて、保健・医療・介護の関係者の業務やシステム、
データ保存の外部化・共通化・標準化を図り、国民自身の予防を促進し、より良質な医
療やケアを受けられるように、社会や生活の形を変えていくことと定義する。

単に紙から電子への置換にとどまるデジタル化や単発的導入ではなく、業務プロセスの
見直し、相互運用性の確保、安全・倫理の担保、運用と評価の循環、制度的支援の組み合
わせを伴う包括的デジタル化である。

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