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医療IT委員会 答申 (30 ページ)

公開元URL https://www.med.or.jp/nichiionline/article/012779.html
出典情報 日本医師会 定例記者会見(6/10)《日本医師会》
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2-2.医師会による具体的な取り組み事例

2-2-1.医師事務作業補助者の活用と支援体制の整備
1. はじめに
医療 DX の進展に伴い、医療機関における事務的負担の内容は大きく変化している。従来の
事務作業中心の業務構造から、電子カルテ入力、診療情報の構造化、各種 DX 関連システムへ
の対応、情報共有への参加など、より専門性と即時性を要する業務へと移行しつつある。
これらの業務は事務作業に分類されるが、その多くは診療内容と密接に関連し、最終的
な確認や判断を要し、責任は医師に帰属する構造にある。そのため、事務負担の増大が診
療および経営を担う医師の業務に影響を及ぼすことが懸念される。特に診療所では人員が
限られ、複数の機能を同時に担う必要があり、事務負担の増加は医療提供体制の持続性に
も影響する。
医療 DX を現場で実効性あるものとするためには、システム整備のみならず、こうした
業務構造の変化を踏まえた人的体制の整備が不可欠である。その中で、主として急性期病
院で活用されてきた医師事務作業補助者の役割は、今後さらに重要性を増すと考えられる
ところである。

2. 電子カルテ普及と入力負担軽減
電子カルテ普及の主要な課題は、入力負担の軽減である。音声入力や文書作成支援技術
の発展が進んでいるものの、運用負担や習熟の問題から、多くの医師にとって十分に活用
されているとは言い難い。特に診療所では、診療・経営・事務・IT 対応を少人数で担う
体制が多く、デジタル技術の導入自体が新たな負担となりやすい。
このような状況において、医師事務作業補助者は、医師の指示のもとで診療記録や医療
文書の入力補助を行い、医師が診療に専念できる環境を支える役割を担う。すなわち同職
種は、単なる一般事務ではなく、医師と電子カルテおよび医療 DX 関連システムをつなぐ
実務的支援人材として位置づけられる。

3. 医療 DX に伴う医師事務作業補助者の診療所への展開
これまで急性期病院を中心に活用されてきた医師事務作業補助者の業務の一部は、今
後、入力支援技術や医療文書作成支援ツール等の発展により、効率化・自動化が進む可能
性がある。特に定型的な文書作成や入力補助業務については、人手による作業量が減少し
ていくことも想定される。
一方、診療所では医師の事務負担が相対的に大きく、新しいシステム対応が医師の直接
負担となりやすい。このため、医師とデジタル技術をつなぐ人的支援の重要性は、むしろ

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