よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料1 介護保険制度の見直しに関する意見(案) (28 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_67690.html
出典情報 社会保障審議会 介護保険部会(第132回 12/22)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

883

5.相談支援等の在り方

884
885

(現状・基本的な視点)

886



2025 年に団塊の世代が全て後期高齢者となり、慢性疾患や複数の疾患を抱える患者

887

等の医療ニーズが高い高齢者、認知症高齢者など、複合的な課題を抱える世帯の増加等

888

が見込まれている。また、世帯数の推移を見ると、高齢者単身世帯は更に増加し、2050

889

年頃には全世帯のうち5世帯に1世帯が高齢者単身世帯になることが想定されており、

890

こうした世帯構成の変化に伴って、頼れる身寄りがいない高齢者や独居の認知症高齢

891

者等(以下この5.において「頼れる身寄りがいない高齢者等」という。
)の増加が見

892

込まれている。

893
894



こうした中で、高齢者が住み慣れた地域で尊厳をもって暮らすことができるよう、退

895

院支援や認知症ケアパスにおける医療・介護の連携のハブとして、在宅の中重度者を支

896

えるためのケアマネジメントの推進が必要である。また、高齢者の抱える様々な生活課

897

題について、介護保険のサービスと地域の様々なサービス等を組み合わせた支援を行

898

うことが必要である。

899
900



こうしたニーズも踏まえて、地域として必要な相談支援が提供されるよう、地域包括

901

支援センターや居宅介護支援事業所は、適切な連携・役割分担を図ることが必要であり、

902

・ 地域包括支援センターは、医療・介護連携を始めとする地域のネットワークづくり

903

や、地域における社会資源の創出など、地域全体の支援に重点を置き、

904

・ 居宅介護支援事業所は、医療機関や地域の関係者との連携の下、個々の利用者に対

905

するケアマネジメントに重点を置き、地域の様々な社会資源をケアプランに位置付

906

けることによる個別的な支援を推進することが適当である。

907
908



一方で、特に、頼れる身寄りがいない高齢者等への生活課題については、地域の適切

909

なつなぎ先が明確化されていないこと等により、現在でも、ケアマネジャー等が法定外

910

業務(いわゆるシャドウワーク)として実施せざるを得ないケースも増加している。ケ

911

アマネジャーがその専門性を発揮し、個々の利用者に対するケアマネジメント業務に

912

注力できるようにすることが重要である中で、地域課題として地域全体で対応を協議

913

することが必要である。

914
915



こうした課題に対応するに当たっては、基本的には市町村が主体となって、地域包括

916

支援センターやケアマネジャーの協力を得ながら、関係機関間の連携により、地域ケア

917

会議等を活用して地域課題として議論し、制度の活用や地域資源の活用を含めて、必要

918

な資源を整理するとともに、必要な関係者・関連事業につなげていくことが考えられる。
26