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居宅介護支援事業所に勤務する介護支援専門員の“やりがい”と“カスタマーハラスメント”に関する実態調査報告書 (28 ページ)

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出典情報 居宅介護支援事業所に勤務する介護支援専門員の“やりがい”と“カスタマーハラスメント”に関する実態調査報告書(4/1)《日本介護支援専門員協会》
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・個人的には、利用者自身よりもキーパーソンやその他の親族からのハラスメントが多いと
感じる。一番辛い思いをするのは、金銭や財産問題が絡んだ時に特に感じる、利用者が亡
くなった後にも家族が相続問題で揉め始めると、キーパーソンを含めてれぞれの親族が、
電話をかけてきては、いろいろ聞いてきたり、自分の方が介護をしていたとか言い始めて、
裁判をするので証人になってほしいなど言ってくるケースが何度かあった。こんなことに
対応をしていたらとても仕事にならない。
・幸いなことに、私自身はカスハラに当たるようなケースはありませんが、同僚がその手の
方に困らせられ、同じ職場として忙しい中で相談に乗ったり、カスハラの方からの電話対
応のために、長時間自分の業務の手が止まらざるおえないことが度々ありました。
・以前担当したケースが虐待と疑われたケースで、対象者は施設入所に至ったが、数年後に
相続関係で子供たちが揉めた際、虐待と認定されたことを根に持ち、元職場に虐待当事者
が連絡し対応したケアマネの連絡先を教えて欲しいと言われ、その時の事業所管理者が連
絡先を教えてしまい、電話が入り虐待と対応したことについてかなり暴言を吐かれました。
その後自治体の保険者に相談しましたが、当事者で話し合えと言われ関与したくないと言
われ、県の介護支援専門員協会に相談して対応して頂きました。
・お金を下ろして来て欲しいと頼まれ、ご家族にご依頼するようご説明するも今すぐ必要と
言われ(ご家族は他県で週末にしか来られない)ご理解頂けるまで長時間拘束された。管理
者から説明して頂き事務所へ戻ったが「困っている人を見捨てる優しくない人はケアマネ
をやる資格がない」と言われ担当を外された。
・社会では、ケアマネを御用聞きのように思っておられる方々がたくさんおられる。コロナ
禍で困っているから食事を買ってきて欲しいや、災害時に、自分たち家族は遠方に住んで
いるので様子を見に行けないから行ってきて欲しいなど、断るほうがまるで悪いかのよう
な状況下で依頼してくる方々がいる。ケアマネが支援してはいけない事として、ケアマネ
を守る制度があると明確に断ることもできると感じる。
・キーパーソンである知り合いの男性から、怒鳴られた上にケアマネの身体的な部分で侮辱
を受けた。
・ケアマネジャーでは対応できない事を説明し他の支援につなげようとしても、
「ケアマネジ
ャー失格だ!」
「辞めた方がいいんじゃないですか?」など否定的な事を大声で怒鳴られた
ことがある。家族や他の専門職の方もケアマネジャーが何でも対応してくれると思ってい
る方も多く、また家族が高齢だったり精神疾患を患ってあったりすると無理難題を押し付
けられることも多い。長年勤めていても精神的に疲弊する職業だなと感じます。
・ご家族が法に関する仕事に従事しており、権力や立場を振りかざし、自分の言う通りにし
ろと、介護保険の法令遵守にそぐわない要求をし、対応に困ったことがあります。
・ハラスメントをする人は、こちらがどう答えても、自分が優位になるように話を進めてい
く。最終的にはドアの開け方や挨拶の仕方などから指摘をしてきて、謝らせるように仕向
ける。きっかけは大抵こちらにあるため契約解除などはしにくい。やりがいが多少あって
も、たった一つのハラスメントがあれば、そんなものはないも同然になる。特に管理者は
何かあるたびにでなければならず、ハラスメントを行っている人も、ハラスメントを受け
ている人の療法のフォローで疲弊している。
・主任介護支援専門員で管理者という立場から、ハラスメントがあっても他の介護支援専門
員へ引き継げず、自身のストレスマネジメントを行い、耐えながら支援を継続している。

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