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提案書03(0399頁~0598頁)医療技術評価・再評価提案書 (186 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険既収載技術用)
整理番号

240201

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

脳血管疾患等リハビリテーション料の対象疾患への末梢前庭障害(内耳性めまい)の追加
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
27耳鼻咽喉科

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

36リハビリテーション科
関連する診療科(2つまで)
12神経内科

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する

提案当時の医療技術名

リストから選択

特になし

有無をリストから選択

追加のエビデンスの有無



診療報酬区分
診療報酬番号

再評価区分(複数選択可)

H001
1-A

算定要件の見直し(適応)

1-B

算定要件の見直し(施設基準)



1-C

算定要件の見直し(回数制限)

該当する場合、リストから○を選択

2-A

点数の見直し(増点)

該当する場合、リストから○を選択

2-B

点数の見直し(減点)

該当する場合、リストから○を選択



項目設定の見直し





保険収載の廃止

該当する場合、リストから○を選択



新規特定保険医療材料等に係る点数

該当する場合、リストから○を選択



その他(1~5のいずれも該当しない)

該当する場合、リストから○を選択

「6

提案される医療技術の概要(200字以内)



その他」を選んだ場合、右欄に記載

脳血管疾患等リハビリテーション料の算定対象疾患の追加

聴覚検査及び平衡機能検査を実施して「末梢前庭障害(内耳性めまい)」の診断を下した患者に対して,リハビリテーションの指示を出す医師が平
衡訓練/前庭リハビリテーションの有用性・安全性について十分な説明を行い,医師による定期的な指導・管理下で適切な平衡訓練/前庭リハビリ
テーションを実施した場合に脳血管疾患等リハビリテーション料を算定する。

文字数: 167

再評価が必要な理由

平衡訓練/前庭リハビリテーションは,末梢前庭機能障害により生じためまい・平衡障害(内耳性めまい)によるADL低下を改善し,転倒リスクを軽
減して円滑な社会活動を営めるようにする目的で,めまい症状の軽減,運動時の視線の安定化,姿勢の維持,歩行などの身体運動の円滑な遂行が可能
となるようデザインされた運動を反復する訓練である。加齢性末梢前庭障害によるフレイル・ロコモ対策としても極めて重要である。日本耳鼻咽
喉科頭頸部外科学会が耳鼻咽喉科専門研修プログラムの基幹施設(約100施設)および連携・関連施設(約600施設)を対象として2021年度に実施した
調査によれば,平衡訓練/前庭リハビリテーションを実施している施設数は全国で約200施設,1施設当たりの同リハビリテーション実施患者数は約
49人/年,国内全体では約9,800人/年と推測される。国内外で末梢前庭障害に対する平衡訓練/前庭リハビリテーションの有用性,安全性は高く評
価されていることから,医師による定期的な指導・管理下で同リハビリテーションが適切に実施された場合に脳血管疾患等リハビリテーション料
を算定できるよう提案する。

【評価項目】

①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)

平衡訓練/前庭リハビリテーションは,1940年代にCawthorneとCookseyらにより開発され,頭部と眼の運動,立位や歩行における頭部と身体の運動な
どを組み合わせた平衡訓練/前庭リハビリテーションの末梢前庭障害(片側性・両側性)に対する有用性が報告されてきた。海外では,2015年のコク
ラン・レビューで,平衡訓練/前庭リハビリテーションは末梢前庭障害患者の自覚症状スコア,心身機能およびQOLを改善させるエビデンスがあり,
安全で効果的であるとされている。また,2016年には米国Physical Therapy Association Neurology Section より前庭リハビリテーションに関す
る診療ガイドラインが発行された。国内では,日本めまい平衡医学会の「平衡訓練/前庭リハビリテーションの基準-2021年改訂-」に基づいた平衡
訓練/前庭リハビリテーションが実施されてきた。同学会より「前庭リハビリテーションガイドライン2023年版」が近々発刊予定で,同ガイドライ
ン内では末梢前庭障害に対する平衡訓練/前庭リハビリテーションが高いエビデンスレベルで強く推奨されるとしている。一方で,国内における平
衡訓練/前庭リハビリテーションに対する適切な保険点数の算定は行われていない。

②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会が2021年度に実施した調査によれば,耳鼻咽喉科専門研修プログラムの基幹施設(約100施設)および連携・関連施設
(約600施設)の約34%(約240施設)にめまい・平衡障害の患者を対象とする「めまい外来」が設置されている。これらのめまい外来を受診する末梢
前庭障害の患者数は1施設当たり約103人/月であり,国内全体としては約2,500(240x103)人/月の患者数となる。末梢前庭障害の主たる原因疾患は,
片側性ではメニエール病90%,良性発作性頭位めまい症65%,前庭神経炎97%,突発性難聴83%,両側性ではメニエール病65%,遅発性内リンパ水腫44%,加
齢性前庭障害69%,薬剤性前庭障害37%である。平衡訓練/前庭リハビリテーションを実施している施設数は全国で約200施設,1施設当たりの同リハ
ビリテーション実施患者数は約49人/年,国内全体では約9,800(240x49)人/年と推測される。


診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)

H001

医療技術名

脳血管疾患等リハビリテーション料の対象疾患への末梢前庭障害(内耳性めまい)の追加

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