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特定細胞加工物等の微生物学的安全性に関する指針第2版(案)[856KB] (21 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_73503.html
出典情報 厚生科学審議会 再生医療等評価部会(第117回 5/28)《厚生労働省》
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別添

別添3補遺 無菌試験の代替として核酸増幅法(NAT)を用いる場合の考慮事項
迅速無菌試験としての NAT の選択と試験結果の取扱い
(1) 迅速無菌試験法としての NAT の位置付け
迅速無菌試験法として NAT を利用する場合はゲノム配列の保存性が高いリボゾーマル
RNA(rRNA)をコードする DNA 配列(rDNA)を標的として設定されることが多い。これは
rDNA が複数のコピーを持っていることが多く、より高感度に検出が可能であることもそ
の要因である。一方、さらに高感度な測定を目指して 16S「 rRNA を標的として RT-PCR 法
等により増幅反応を実施する試みもされているが、非常に不安定な RNA を標的とするた
めに技術的な課題が多い。また、無菌検査法としては必ずしも広く使用されているわけ
ではない。「
NAT で rDNA を検出する場合には、菌種によらず広く測定可能な保存配列が選択される
ことが多い。また、そのような保存配列を標的としたプライマーが設計されたキットも
市販されている。一つのプライマー・プローブセットではなく複数の配列を標的とした
マルチプレックスプライマー・プローブセットを用いたキットも開発されているが、幅
広い菌種を全て網羅する測定系の開発は容易ではないとされる。ただし、特定細胞加工
物等の迅速無菌試験として、自然界の全ての菌種を標的とすることは必ずしも求められ
ているわけではなく、表4.微生物の増殖アッセイの評価に用いる代表的なモデル菌種
を参考として、CPC 等における製造工程、細胞採取、さらには用いる全材料や皮膚常在
菌などから汚染が生じる可能性のある菌種が確実に検出できる NAT を採用することが有
用である。
(2) NAT の実施方法における留意点


CPC において NAT を行う場合の留意点
CPC 内において、迅速無菌試験として NAT を実施する場合、後述するように NAT によ

って増幅した産物による施設内の汚染を防止することが検査を適切に実施する上で重
要なポイントとなる。すなわち、NAT は数コピーという非常に少量の標的配列までを
増幅できる技術であり、増幅産物が施設内に漏れ出した場合に、重大な汚染を起こし、
本来陰性となるべきランコントロールまで陽性になってしまうことがある。このため
に空間的な汚染防止対策が非常に重要となる。また迅速無菌試験として NAT を適用す
る際には、実施者の技術的な習熟度が非常に重要であり、教育のみならず実際の技術
習熟度を評価するための検定も実施する必要がある。「
一方、施設内で NAT による検査を実施することにより、最終産物やそれに近い工程
での検査が可能になり、より投与に近いタイミングで試験が実施できるという利点は
ある。

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