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【参考資料2-2】抗微生物薬適正使用の手引き 第四版(案)医科・入院編 (47 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64503.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第99回 10/21)《厚生労働省》
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抗微生物薬適正使用の手引き

第四版

医科・入院編

長期
治療期間

短期治療期間

留意点

文献

VAP を含む
院内肺炎

14~15 日間

7~8 日間

緑膿菌による VAP の RCT:8 日間治療
は 15 日間治療に対し非劣性を示せず。
重症例や免疫抑制患者、ブドウ球菌や耐
性菌が原因等の状況では、短期治療の適
応とならない場合もある。

13-エラー!
参照元が見
つかりませ
ん。

女性の非複雑性
膀胱炎

3(−7 日間)



ST 合剤やフルオロキノロン系抗菌薬で
あれば 3 日間、クラブラン酸/アモキシシ
リン等 β-ラクタム系抗菌薬であれば 3~
7 日間。アミノグリコシド系抗菌薬であ
れば単回投与。

15

女性の非複雑性
腎盂腎炎、CAUTI

10~14 日間

5~7 日間

短期治療のエビデンスはフルオロキノロ
ン系抗菌薬によるものが多い。
大腸菌でフルオロキノロン系抗菌薬・ST
合剤の感性率低下。
非複雑性グラム陰性菌菌血症と重複があ
り、β-ラクタム系抗菌薬による 7 日間治
療も有効性を期待できる可能性。
プロペンシティ・スコア・マッチングを
用いた後ろ向き研究において、CA-UTI
を含む、菌血症を伴う複雑性 UTI におい
て、静注 β-ラクタム系抗菌薬による治療
で完遂する、もしくはバイオアベイラビ
リティに優れた経口抗菌薬で治療可能で
あれば、7 日間治療が 14 日間治療と同
等な可能性が示唆、それ外の場合は 10
日間治療が必要と示唆。

15-18

男性の有熱性 UTI

14 日間



前立腺炎:3~4 週間治療を推奨する専門
家もいる。
7 日間の短期治療は RCT で 14 日間に劣
性と報告。

19

非重症の蜂窩織炎

10 日間

5~6 日間

壊死性筋膜炎や皮下膿瘍は一般的に外科
的介入が必要。
重症例の RCT では 6 日治療群で 12 日治
療群と比較し 90 日後の再燃が有意に多
かったと報告。

20,21

非複雑性 CRBSI

CNS:5~7 日間
腸球菌、
グラム陰性菌:
7~14 日間
黄色ブドウ球菌、
カンジダ:
血液培養陰性化
から最低 14 日間



いずれも 72 時間以内の解熱と血液培養
の陰性化、カテーテルの抜去及び感染性
心内膜炎及び化膿性血栓性静脈炎がない
ことが前提。
黄色ブドウ球菌については 4 週間の治療
が基本だが、上記の前提に加えて糖尿病
や免疫不全がないこと、血管内人工物が
なく、播種性病変を疑う所見がない、の
すべてを満たす場合に血液培養陰性化か
ら 14 日間に短縮できる可能性がある。

22,23

7~14 日間

軽症〜中等症:
胆嚢摘出後
24 時間
重症:
胆嚢摘出後
4~7 日間

ただし、腸球菌や連鎖球菌等グラム陽性
菌の菌血症を合併している場合には 14
日間以上の治療が推奨。
軽症の場合も術中に胆嚢壊死や気腫性変
化があれば 4~7 日間治療を推奨。

24

感染症

急性胆嚢炎

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