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【参考資料2-2】抗微生物薬適正使用の手引き 第四版(案)医科・入院編 (30 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64503.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第99回 10/21)《厚生労働省》
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抗微生物薬適正使用の手引き

第四版

医科・入院編

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(vi) 感染症の治療期間

2

【要旨】

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 感染症の治療期間は患者背景や感染臓器、原因微生物のすべてを考慮して決定
する。

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 膿瘍等の合併症がなく、臨床経過も良好であれば、治療期間の短縮を検討でき
る。

6
7

 カテーテル等の人工物が抜去困難な場合、ドレナージしていない膿瘍がある場
合は治療期間の延長を検討する。

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9
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入院中によく遭遇する感染症の一般的な治療期間と近年の動向

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感染症に対する抗微生物薬の治療期間は、専門家の意見や経験則等に基づく慣習

12

により決定されいた部分が大きく、良質なエビデンスに乏しかった 60。近年、抗菌

13

薬の投与に伴う影響、すなわち薬剤耐性や常在細菌叢の破壊の問題が大きいことが

14

認識されるようになった 61-63。そのため、治療期間の短縮の有用性・安全性が検討

15

され、エビデンスが蓄積してきた 64。一方、治療期間短縮の懸念点は、治療失敗や

16

再燃、それに伴う死亡率の増加等が挙げられる 65-68。

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