よむ、つかう、まなぶ。
【参考資料2-2】抗微生物薬適正使用の手引き 第四版(案)医科・入院編 (31 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64503.html |
| 出典情報 | 厚生科学審議会 感染症部会(第99回 10/21)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
抗微生物薬適正使用の手引き
表 5.
1
第四版
医科・入院編
入院中によく遭遇する感染症の短期治療期間の例
短期治療期間※1
感染症
非重症の市中肺炎
3~5 日間
10~14 日間
VAP を含む院内肺炎
7~8 日間
14~15 日間
女性の非複雑性膀胱炎
—
3(−7)日間
女性の非複雑性腎盂腎炎、
CAUTI
5~7 日間
10~14 日間
男性の有熱性 UTI
—
14 日間
非重症の蜂窩織炎
5~6 日間
10 日間
非複雑性 CRBSI
7 日間
• 黄色ブドウ球菌、カンジダは
短期治療の適応外
• CNS:5~7 日間
• 腸球菌、グラム陰性菌:
7~14 日間
• 黄色ブドウ球菌、カンジダ:
血液培養陰性化から
最低 14 日間(カテーテルが
抜去されていること。詳細に
ついては各章を参照)
急性胆嚢炎
• 軽症〜中等症:
胆嚢摘出後 24 時間
• 重症:胆嚢摘出後 4~7 日間
7~14 日間
急性化膿性胆管炎
3~5 日間
4~7 日間
ドレナージが十分になされた
消化管穿孔による腹膜炎、
術後腹腔内感染症※2
4~8 日間
10~15 日間
椎体椎間板炎
6 週間
12 週間
菌血症
7 日間
14 日間
非複雑性黄色ブドウ球菌菌血症
血液培養陰性化から 14 日間
血液培養陰性化から
28~42 日間
※3
※4
2
3
4
5
6
長期治療期間(参考)※1
※1
治療期間の留意点と参考文献は付録 p xx を参照
※2
黄色ブドウ球菌の項を参照
※3
感染巣や原因微生物により適応外となる症例あり、詳細は表 7 を参照
※4
黄色ブドウ球菌の項を参照
7
②
治療期間の考え方と注意点
8
A) 治療期間の決定に係る因子
9
治療期間の決定には臨床病態の推定・把握が欠かせない 69(表 6)。
10
基礎疾患等、患者の背景因子の把握は治療期間の決定に重要である。造血幹細胞
11
移植レシピエントや固形臓器移植レシピエント等、高度の免疫不全が存在する場合
12
は短期治療の有効性を検証した研究から除外されていることも多く、十分なエビデ
13
ンスが存在しない場合があるエラー! 参照元が見つかりません。,エラー! 参照元が見つかりません。。また、腫瘍
14
による気道や胆道の狭窄・閉塞、手術・放射線治療による変化等、解剖学的な異常
15
に伴う感染症における短期治療は再燃等、治療失敗のリスクが高まる可能性があり、
16
症例ごとに治療期間を検討することが望ましい 71,72。
31
表 5.
1
第四版
医科・入院編
入院中によく遭遇する感染症の短期治療期間の例
短期治療期間※1
感染症
非重症の市中肺炎
3~5 日間
10~14 日間
VAP を含む院内肺炎
7~8 日間
14~15 日間
女性の非複雑性膀胱炎
—
3(−7)日間
女性の非複雑性腎盂腎炎、
CAUTI
5~7 日間
10~14 日間
男性の有熱性 UTI
—
14 日間
非重症の蜂窩織炎
5~6 日間
10 日間
非複雑性 CRBSI
7 日間
• 黄色ブドウ球菌、カンジダは
短期治療の適応外
• CNS:5~7 日間
• 腸球菌、グラム陰性菌:
7~14 日間
• 黄色ブドウ球菌、カンジダ:
血液培養陰性化から
最低 14 日間(カテーテルが
抜去されていること。詳細に
ついては各章を参照)
急性胆嚢炎
• 軽症〜中等症:
胆嚢摘出後 24 時間
• 重症:胆嚢摘出後 4~7 日間
7~14 日間
急性化膿性胆管炎
3~5 日間
4~7 日間
ドレナージが十分になされた
消化管穿孔による腹膜炎、
術後腹腔内感染症※2
4~8 日間
10~15 日間
椎体椎間板炎
6 週間
12 週間
菌血症
7 日間
14 日間
非複雑性黄色ブドウ球菌菌血症
血液培養陰性化から 14 日間
血液培養陰性化から
28~42 日間
※3
※4
2
3
4
5
6
長期治療期間(参考)※1
※1
治療期間の留意点と参考文献は付録 p xx を参照
※2
黄色ブドウ球菌の項を参照
※3
感染巣や原因微生物により適応外となる症例あり、詳細は表 7 を参照
※4
黄色ブドウ球菌の項を参照
7
②
治療期間の考え方と注意点
8
A) 治療期間の決定に係る因子
9
治療期間の決定には臨床病態の推定・把握が欠かせない 69(表 6)。
10
基礎疾患等、患者の背景因子の把握は治療期間の決定に重要である。造血幹細胞
11
移植レシピエントや固形臓器移植レシピエント等、高度の免疫不全が存在する場合
12
は短期治療の有効性を検証した研究から除外されていることも多く、十分なエビデ
13
ンスが存在しない場合があるエラー! 参照元が見つかりません。,エラー! 参照元が見つかりません。。また、腫瘍
14
による気道や胆道の狭窄・閉塞、手術・放射線治療による変化等、解剖学的な異常
15
に伴う感染症における短期治療は再燃等、治療失敗のリスクが高まる可能性があり、
16
症例ごとに治療期間を検討することが望ましい 71,72。
31