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【参考資料2-2】抗微生物薬適正使用の手引き 第四版(案)医科・入院編 (38 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64503.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第99回 10/21)《厚生労働省》
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抗微生物薬適正使用の手引き

第四版

医科・入院編

1

(Therapeutic Drug Monitoring:TDM)による血中濃度測定や用量調整が推奨されて

2

いる 23,98。

3

表 9.

4

バイオアベイラビリティが良好な経口抗菌薬の投与例
抗菌薬

ペニシリン系
セファロスポリン系

アモキシシリン
クラブラン酸/アモキシシリン※
セファレキシン
シプロフロキサシン

フルオロキノロン系

レボフロキサシン
モキシフロキサシン

テトラサイクリン系

ドキシサイクリン
ミノサイクリン

リンコマイシン系

クリンダマイシン

ニトロイミダゾール系

メトロニダゾール

オキサゾリジノン系

リネゾリド

ST 合剤

スルファメトキサゾール/トリメトプリム
抗真菌薬

アゾール系

5
6



フルコナゾール
ボリコナゾール

クラブラン酸のバイオアベイラビリティは 60%を切る場合もある 99

7
8

(iii) 終末期患者に対する抗菌薬治療

9

【要旨】

10

 人生の最終段階において「抗菌薬投与を行わない」選択肢も存在する

11
12

人生の最終段階にある患者の治療を考える場合、「治療ゴールがどこなのか」を考

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えることが非常に重要である。目指すのは症状緩和なのか、延命なのか、まずは患

14

者本人や家族と丁寧に話し合い、意思を確認した上で、治療方針を見定める必要が

15

ある。抗菌薬投与の必要性や有用性も、この治療ゴールに基づいて判断されること

16

になる(図 4)100。場合によっては、所定の倫理的手続きが必要になることもある。

17

感染症診療において、抗菌薬投与は治療の一要素に過ぎない。適切な抗菌薬投与

18

のためには診断が不可欠である。また、感染巣のコントロール、宿主免疫の改善と

19

いった要素も重要である。これらのために侵襲的な検査や治療が必要になる場合も

20

ある。

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