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【参考資料2-2】抗微生物薬適正使用の手引き 第四版(案)医科・入院編 (46 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64503.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第99回 10/21)《厚生労働省》
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抗微生物薬適正使用の手引き

第四版

医科・入院編

1

6. 付録

2

(1) 経験的治療における不適切使用のエビデンス

3

<参考箇所:p.115>

4

4. 入院患者の感染症に対する基本的な考え方>(1) 診断・治療のプロセス>(v) 抗菌

5

薬の選択の適正化>①治療効果と培養結果判定のタイミング

6
7

経験的治療では、どの細菌が患者に感染しているのか、あるいは患者が実際に細

8

菌感染しているのかさえも正確に把握できないまま治療が開始されることがある 1。

9

臨床現場では、抗菌薬が不要な病態に投与されていることや、抗菌薬がその病態に

10

対して不適切なこともある。入院患者に対して 20%程度の抗菌薬は不必要であった

11

という報告 2 や 30%の抗菌薬が不適切であるという報告 3、そして、日本からも入院

12

患者に投与された 40%近くの抗菌薬が何かしら不適切であったという報告 4 がある。

13
14

(2) よく遭遇する感染症の短期治療期間の例(留意点を含む)

15

<参考箇所:p.117-118>

16

4. 入院患者の感染症に対する基本的な考え方>(1) 診断・治療のプロセス>(vi) 感染

17

症の治療期間>①入院中によく遭遇する感染症の一般的な治療期間と近年の動向

18
19

表 1.

よく遭遇する感染症の短期治療期間の例(留意点を含む)

感染症

長期
治療期間

短期治療期間

非重症の市中肺炎

10~14 日間

3~5 日間

留意点

文献

黄色ブドウ球菌や緑膿菌による肺炎では エラー! 参
照元が見つ
最低 7 日間。
真菌による肺炎、あるいは膿胸や肺膿瘍 かりませ
ん。-エラ
の合併があればより長期治療が必要。
ー!
参照元
短期治療例は臨床的な安定(※)が得ら
が見つかり
れることが条件。
ません。
重症例(例:ICU 入室例等)において短
期治療期間の安全性を示した RCT はな
い。
※臨床的な安定の例:
• 37.8ºC 未満に解熱
• 肺炎に伴う以下のバイタルサイン異常
が 1 つ以下
- 収縮期血圧 < 90 mmHg
- 心拍数 > 100 /分
- 呼吸数 > 24 /分
- SpO2 ≤ 90 %又は PaO2 ≤ 60 mmHg
(室内気)

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