よむ、つかう、まなぶ。
総-1入院・外来医療等の調査・評価分科会におけるこれまでの検討状況について検討結果 (48 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_60772.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第614回 8/6)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
○ 時間外・休日労働時間が年 1,860 時間換算を超える医師の割合が高い診療科は
脳神経外科(9.9%)、外科(7.1%)、形成外科(6.8%)、産婦人科(5.9%)、 救
急科(5.1%)であった。
○ 入院における臓器別手術件数の推移を見ると、食道・腹部の手術件数が最多で
あり、2020 年に減少したものの、2015 年以降増加傾向にある。
○ 外科医が1名以上いる病院と医育機関(3246 施設)において、所属外科医師数
が1~2人となる医療機関は全体の 48.7%(1581 施設)である一方、外科医
師数が6人以上の医療機関は 21.6%(700 施設)、10 人以上と集約化されている
医療機関は 9.1%(294 施設)であった。
○ 所属外科医師数が1~2人の医療機関の多くは、年間の手術件数が 100 件未満
であり、3~5人の医療機関でも、半数以上は年間手術件数が 500 件に満たな
い。
○ 消化器外科領域の高度な手術の実施状況をみると、全医療機関の多くは年間の
手術件数が 40 件未満である一方、大学病院ではより多くの手術件数のある施
設が多くなっており、特に大学病院本院のほぼ全てが 80 件/年以上実施してい
る。
○ がん手術を含む高度な手術の集約化による、様々な手術成績の向上や、勤務環
境の改善事例が示されている。
○ 大学病院を含む一部の病院では、全国的に減少している消化器外科医など外科
医の診療体制を維持するため、外科医等への処遇改善を実施している。
(分科会での評価・分析に関する意見)
○ 高難度手術における集約化の必要性について、一定程度の手術の集約化により
安全性が担保されることが指摘されている一方で、小規模な手術とのバランス
のとれた集約化の在り方が必要との意見があった。
○ 外科医が少人数で勤務する施設から大規模施設への紹介・連携についてはイン
センティブがなく、そのような取組を評価する仕組みが必要との意見があった。
○ 外科領域の集約化や偏在是正については、急性期医療機関機能の整理の中で位
置付けて議論すべきとの意見があった。
○ 医師偏在の是正については、ペナルティとインセンティブの両方の考え方があ
るが、自発的な偏在是正にはインセンティブの強化が有効との意見があった。
○ 外科系診療科は、専門性の維持や修得に時間がかかり、負担感も大きいことか
ら、若手医師が処遇に見合わないと感じる要因になっており、休日加算等の評
価はあるものの、施設要件により届出医療機関や診療科が限られており、より
実効性のあるインセンティブ措置が必要との意見があった。
○ 消化器外科でも若手医師では女性比率があがっており、出産・育児に関する問
題があるため、女性医師のキャリア形成や柔軟な働き方の保証も、偏在是正の
視点で必要との意見があった。
48
脳神経外科(9.9%)、外科(7.1%)、形成外科(6.8%)、産婦人科(5.9%)、 救
急科(5.1%)であった。
○ 入院における臓器別手術件数の推移を見ると、食道・腹部の手術件数が最多で
あり、2020 年に減少したものの、2015 年以降増加傾向にある。
○ 外科医が1名以上いる病院と医育機関(3246 施設)において、所属外科医師数
が1~2人となる医療機関は全体の 48.7%(1581 施設)である一方、外科医
師数が6人以上の医療機関は 21.6%(700 施設)、10 人以上と集約化されている
医療機関は 9.1%(294 施設)であった。
○ 所属外科医師数が1~2人の医療機関の多くは、年間の手術件数が 100 件未満
であり、3~5人の医療機関でも、半数以上は年間手術件数が 500 件に満たな
い。
○ 消化器外科領域の高度な手術の実施状況をみると、全医療機関の多くは年間の
手術件数が 40 件未満である一方、大学病院ではより多くの手術件数のある施
設が多くなっており、特に大学病院本院のほぼ全てが 80 件/年以上実施してい
る。
○ がん手術を含む高度な手術の集約化による、様々な手術成績の向上や、勤務環
境の改善事例が示されている。
○ 大学病院を含む一部の病院では、全国的に減少している消化器外科医など外科
医の診療体制を維持するため、外科医等への処遇改善を実施している。
(分科会での評価・分析に関する意見)
○ 高難度手術における集約化の必要性について、一定程度の手術の集約化により
安全性が担保されることが指摘されている一方で、小規模な手術とのバランス
のとれた集約化の在り方が必要との意見があった。
○ 外科医が少人数で勤務する施設から大規模施設への紹介・連携についてはイン
センティブがなく、そのような取組を評価する仕組みが必要との意見があった。
○ 外科領域の集約化や偏在是正については、急性期医療機関機能の整理の中で位
置付けて議論すべきとの意見があった。
○ 医師偏在の是正については、ペナルティとインセンティブの両方の考え方があ
るが、自発的な偏在是正にはインセンティブの強化が有効との意見があった。
○ 外科系診療科は、専門性の維持や修得に時間がかかり、負担感も大きいことか
ら、若手医師が処遇に見合わないと感じる要因になっており、休日加算等の評
価はあるものの、施設要件により届出医療機関や診療科が限られており、より
実効性のあるインセンティブ措置が必要との意見があった。
○ 消化器外科でも若手医師では女性比率があがっており、出産・育児に関する問
題があるため、女性医師のキャリア形成や柔軟な働き方の保証も、偏在是正の
視点で必要との意見があった。
48