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総-1入院・外来医療等の調査・評価分科会におけるこれまでの検討状況について検討結果 (33 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_60772.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第614回 8/6)《厚生労働省》
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○ 生活習慣病管理の関係学会のガイドライン等においては、高齢者の生活習慣病
の管理にあたっては、特有な状態への配慮が必要とされている。糖尿病の管理
にあたっては、高齢者の患者とそれ以外の患者では、治療目標の推奨が異なっ
ている。
○ 診療所又は許可病床数が 200 床未満の病院に対して、生活習慣病管理料を算定
していない理由を聞いたところ、「療養計画書に記載する項目が多く、業務負
担が大きいため」が 14.4%であった。
○ 生活習慣病管理料を算定された患者について、6か月ごとの継続算定率は、医
療機関ごとにばらつきがあった。
○ 外来患者及び一般の方を対象とした調査において、「定期的な受診を続ける上
で、医療機関の体制や機能として必要と思うこと」を聞いたところ、「予約診
療を行っていること」が最も多く、次いで「28 日以上の長期処方に対応してい
ること」が多かった。
○ 診療所又は 200 床未満の病院において、糖尿病を主病とする患者数は、平均で
118.8 人、中央値は 38.5 人であった。そのうち、眼科受診を指導した患者数は、
平均で 21.5 人、中央値は0人であり、歯科受診を促した患者数は、平均で
14.1 人、中央値は0人であった。
(分科会での評価・分析に関する意見)
○ 高齢者では、複数疾患への罹患やポリファーマシーなど、リスクが重なり合う
中でフレイルが進行することを踏まえると、これらを包括的に診る役割を担う
ことが、かかりつけ医の重要な機能であると考えられるとの意見があった。
○ 生活習慣病管理料を算定していない理由として、対象患者が少ないこと以外に、
療養計画書の作成負担が大きいことが挙げられており、過去に簡素化がなされ
たものの、依然として負担感が残っている。療養計画書のあり方について見直
しの検討が必要ではないかとの意見があった。
○ 生活習慣病管理料においては、患者が治療から脱落せず、継続的に受診を続け
ることが重要な観点である。「定期的な受診を続ける上で、医療機関の体制や
機能として必要と思うこと」の調査結果において、予約診療及び長期処方への
対応が多く選択されていることを踏まえた検討が必要ではないかとの意見があ
った。
○ かかりつけ医機能は、地域全体で「面」で担っているという特性がある。かか
りつけ医としては継続的な通院を望む一方で、患者の状況に応じて通院先が変
更となる可能性もあることを踏まえて、継続算定率のデータは慎重に評価する
必要があるとの意見があった。
○ 糖尿病患者に対する歯科受診は、オーラルフレイルの予防や口腔機能の低下へ
の早期対応の観点から重要である。糖尿病の内科診療を受ける外来患者に対し
ては、歯科診療所への定期的な受診を促す体制がさらに必要ではないかとの意
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