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総-1入院・外来医療等の調査・評価分科会におけるこれまでの検討状況について検討結果 (22 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_60772.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第614回 8/6)《厚生労働省》
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点2点以上、3点以上となる該当割合はいずれも低かった。急性期一般入院料
2~6、地域包括ケア病棟のA得点1点以上においても同じ結果であった。
○ 内科症例の中でも、肺炎等、尿路感染症、その他の感染症(いずれもDPC6
桁名称)においては、急性期一般入院料1~6において、A項目の基準該当割
合が内科症例全体に比較して低かった。一方、地域包括ケア病棟におけるA得
点1点以上の割合は内科症例全体よりも高かった。
○ 急性期一般入院料1~6のいずれにおいても、内科症例のほうが外科症例と比
較してB得点3点以上の割合は高かった。また、感染症の症例において、内科
症例と比較してB得点3点以上の割合はさらに高かった。
○ 急性期一般入院料1の病棟において、入院からの日数とA得点の状況を分析す
ると、入院 2 日目以降、A点数 1 点以上~5 点以上のいずれにおいても、外
科症例(※)のほうが内科症例に比べて割合が高かった。(※以降の分析では、
手術に係るKコードを入院中に算定した症例を外科症例と定義した。)地域包括
医療病棟でも同様の傾向であった。
○ 急性期一般入院料1の病棟における内科症例で割合が高いA項目の下位項目は、
A2 呼吸ケア、A6_6 免疫抑制剤、A7 緊急入院等であった。一方、地域包括医療
病棟における内科症例で割合が高いのは A2 呼吸ケア、A7 緊急入院であった。
A2 呼吸ケアは、その差が急性期一般入院料1の病棟と比べて大きかった。A6_6
免疫抑制剤は、急性期一般入院料に比べ、全体的な使用頻度が少なく、外科系
症例との差が目立たなくなっていた。
○ 検査や画像診断に係る包括内の出来高換算点数が一定以上である割合をみると、
急性期一般入院料1の病棟と地域包括医療病棟のいずれにおいても、入 院4日
目以降、検査について内科症例がわずかに高くなる傾向であり、入院9 日目か
らは再び外科系症例の該当割合が高くなっていた。画像検査については、 入院
2日目以降、概ね一貫して外科系症例における該当割合が高かった。
○ 外科症例と内科症例で、救急搬送や緊急入院の割合を比較すると、いずれも内
科症例で高かった。85 歳以上の高齢者ではその傾向がより顕著であり、内科症
例の9割程度が緊急入院であった。
○ 急性期一般入院料、地域包括医療病棟における 85 歳以上の入院患者数上位 20
位疾患(DPC6桁、14 桁コードのそれぞれ)について、上位疾患の多くは緊
急入院率が 90%を超えており、その多くが内科疾患であった。ほとんどの疾患
は全年齢における入院患者数上位疾患と一致していた。
○ 内科系症例が外科系症例と比べて重症度、医療・看護必要度のA項目を満たし
にくいことについて、受け入れが求められる内科症例の重症度を適切に評価す
るための指標の案をいくつか挙げ、各案のメリットや考えられる懸念について
議論した。

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