を用いた調査研究の一部を委託することができる。委託を行う場合は、委託開始前に、当該
委託を受けた者を利用者とする誓約書を提供者に提出しなければならない。委託を前提と
した利用を申し出る場合は、委託することを想定している作業の内容が問題ないか事前相
談にて確認すること。
4. 非匿名化情報の利用（リンケージ利用）について
非匿名化情報の利用は、以下の条件を満たした場合に、リンケージ利用（利用者自らが有
する非匿名化情報を国又は都道府県に提出して、全国がん登録情報又は都道府県がん情報
と突合し、同定された場合に、利用者の有する非匿名化情報にがん罹患・死亡に関する情報
を付与して返送する方法）のみ認められる。
①

当該非匿名化情報の情報を有する調査研究の主催者が、調査研究参加者のがん罹患・
死亡に関して、全国がん登録情報又は都道府県がん情報を利用して把握することに
ついて、調査研究参加者に対して書面等によって説明し、書面等による同意を得て
いること。詳細は「第 10 の 2．同意について」を参照すること。

②

当該非匿名化情報の利用に関連した課題での研究実績があること。

③

がんの罹患等の秘密の漏えいの防止その他の全国がん登録情報又は都道府県がん情
報の適切な管理のために必要な措置を講じていること。

④

当該非匿名化情報を利用するがんに係る調査研究が、がん医療の質の向上等に資す
るものであること。

5. 匿名情報の利用（集計・統計利用）について
匿名情報の利用は、上記４の③及び④の条件を満たした場合に認められる。また、個人情
報の保護に鑑みて、利用者は、以下の①～③に即し、匿名情報の利用においても、特定の個
人が第三者に識別されないように利用しなければならないものとする。病院等の個別の了
承がある場合又は提供者が特に認める場合を除き、利用者は提供された情報について、特定
の病院等が第三者に識別されないように利用しなければならないものとする。
①

他の個人情報と連結しないこと。

②

個人を特定するために、調査研究成果を利用しないこと。

③

提供された情報について、偶然に特定の個人を識別しうる場合にあっては、その
知見を利用しないこと。また、速やかに窓口組織にその旨を報告すること。

6. その他の留意事項
全国がん登録情報等の提供は、やむを得ない事情や事前に予測できない事由により、提供
が遅れることや提供が行えないことがあり得ることについても了承すること。

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