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参考資料6 国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針(平成24年厚生労働省告示第430号)及び健康日本21(第二次)の推進に関する参考資料 (95 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24115.html
出典情報 健康日本21(第二次)推進専門委員会(第17回 2/25)《厚生労働省》
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事業で着目している「やせあるいは低栄養状態にある高齢者」ではなく、より緩やかな
基準を用いて「低栄養傾向にある高齢者」の割合を減尐させることを重視する。その際、
「低栄養傾向」の基準は、要介護や総死亡リスクが統計学的に有意に高くなるポイント
として示されている BMI 20 以下が有用と考えられ 20)-25)、これを指標として設定する。
(ⅴ) 足腰に痛みのある高齢者の割合の減尐(千人当たり)
平成 22 年国民生活基礎調査によると、「腰痛」と「手足の関節の痛み」の 65 歳以上の
高齢者における有訴者率は男性で千人当たり 168.3 人と 96.8 人、女性で 210.6 人と 159.9
人で、高齢者では男女とも上位3位以内にある。また、高齢者の腰痛症通院者率も男性
1000 人当たり 101.0 人、女性 138.5 人と、男女とも上位4位に当たり、多くの高齢者が
実際に運動器に問題を抱えている(図3) 28)。
高齢者の腰や手足の痛みは、変形性関節症や骨粗鬆症による脊椎圧迫骨折によって生じ
ることが多い。生活の質に影響するだけでなく、姿勢不安定、転倒、歩行困難などと密接
な関係があることが複数の疫学研究で示唆されており 26)27)、外出や身体活動を阻害する。
これらの改善により、外出や社会参加が促進され、高齢者の自立を保つ上でも重要な要素
であることから、足腰に痛みのある高齢者の割合を指標として設定する。
図3

65 歳以上高齢者の男女別に見た有訴者率・通院者率(複数回答可)
国民(65歳以上高齢者)の有訴者率・通院者率ベスト5
(人口1000人に対して)

厚生労働省 平成22年度国民生活基礎調査

有訴者率
200

通院者率

男性

168.3

300

男性

263.6

150
97.4

100

96.8

200

95.5

91.0

122.8

114.9

100

50

腰痛

頻尿

手足の 聞こえ
関節が にくい
痛む

目の
かすみ

女性

210.6
200
159.9

300

155.4

150
115.3
100

高血圧症 糖尿病

200

113.4

腰痛

目の
もの忘
手足の
肩こり かすみ
れする
関節が
痛む

90.8

眼の
腰痛症 高脂血症
病気

女性

282.7

159.1

141.3

138.5
89.7

100

50

101.0

高血圧症 眼の
病気

高脂
血症

腰痛症 骨粗鬆症

(資料:厚生労働省「平成 22 年国民生活基礎調査」)

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