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参考資料6 国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針(平成24年厚生労働省告示第430号)及び健康日本21(第二次)の推進に関する参考資料 (62 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24115.html
出典情報 健康日本21(第二次)推進専門委員会(第17回 2/25)《厚生労働省》
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多量飲酒は高血圧の危険因子であり、血圧レベルの低下には多量飲酒者の減尐も貢
献する。日本人の高血圧者に対する研究で、日本酒換算で2合以上(エタノール 56ml=
45g 以上)の飲酒量を1合程度(28ml= 22g)まで減らすと、収縮期血圧がコントロー
ル群に比して5mmHg 低下した 15)。したがって、男性の 40g以上の飲酒者が目標通りに
減尐した場合、2.4%の男性の収縮期血圧が5mmHg 下がり、男性全体の平均血圧は 0.12
mmHg 下がると考えられた。なお女性の場合、飲酒量と飲酒者の頻度から考えて集団全
体への降圧効果は小さいため推計には用いなかった。
エ.高血圧者における降圧薬の服用
臨床試験のメタアナリシスでは、降圧剤のプラセボと比較した降圧効果は5~8
mmHg である 16)。年齢によって大きく異なるが、現在、40 歳~74 歳の高血圧者の 50%
が服薬治療を受けており、これは母集団の 25%に相当する。米国の Healty People 2020
において、18 歳以上の降圧薬服用率を 10%上昇させるという目標設定をしていること
を参考として、次期プランにおいては降圧薬服用率 10%上昇を想定すると、これによ
る降圧効果は、0.13~0.20mmHg(中間値 0.17 mmHg)と推計される。
なお、実際の降圧効果は、多剤併用療法の普及によってここで示したものより大き
く、集団全体への降圧効果はさらに大きいことが期待される。
オ.まとめ
以上の結果を整理すると、期待される収縮期血圧の低下量は、
栄養分野の目標達成
2.3 mmHg
運動分野の目標達成
1.5 mmHg
飲酒分野の目標達成
0.12 mmHg(男性のみ)
降圧剤服用率 10%の増加
0.17 mmHg
となり、合計すると国民の血圧水準(収縮期血圧)は約4mmHg 低下することになり、
この値を目標値として設定する。
(ⅲ)脂質異常症(高コレステロール血症)患者の減尐
目標項目
注)

現状

脂質異常症の減尐
総コレステロール 240mg/dl 以上の者の割合
男性 13.8%、女性 22.0%
LDL コレステロール 160mg/dl 以上の者の割合
男性 8.3%、女性 11.7%

(平成 22 年)

目標

総コレステロール 240mg/dl 以上の者の割合
男性 10%、女性 17%
LDL コレステロール 160mg/dl 以上の者の割合 7.7%
男性 6.2%、女性 8.8%
(平成 34 年度)

データソース

厚生労働省「国民健康・栄養調査」(40~79 歳、服薬者含む)

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