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参考資料6 国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針(平成24年厚生労働省告示第430号)及び健康日本21(第二次)の推進に関する参考資料 (51 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24115.html
出典情報 健康日本21(第二次)推進専門委員会(第17回 2/25)《厚生労働省》
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(ⅲ)年齢調整死亡率の動向
日本における人口当たりのがんの死亡率の推移をみると、男女ともに一貫して上昇
傾向が認められるが、これは平均寿命の延びと出生率の低下に伴い、がんになる確率
の高い高齢者の人口比率が増加していることが影響している。こうした高齢化の影響
を除いてがんの死亡率の年次推移を観察する際には、一定の年齢構成を仮定したモデ
ル人口に調整した年齢調整死亡率が有用である。さらに、75 歳以上の死亡を除くこと
で、壮年期がん死亡の現状や動向を高い精度で評価することができる。これは、75 歳
以上の高齢者が様々な疾病を合併しやすく、死因分類の精度が必ずしも高くないため
である。
1985 年モデル人口(1985 年人口を踏まえて作成された仮想人口モデル)を用いたが
んの年齢調整死亡率は、近年は男女ともに減尐傾向にあることが分かる(図3)。75
歳未満の年齢調整死亡率でみると、その傾向はより鮮明になる(図4)。
図3 年齢調整がん死亡率の推移

図4

(年)

年齢調整がん死亡率の推移(75 歳未満)

(年)

(資料:独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター
(資料:独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター
http://ganjoho.jp/public/statistics/pub/statistics02.html#prg3_1)
http://ganjoho.jp/public/statistics/pub/statistics02.html#prg3_1)

このように、日本人のがん全体の年齢調整死亡率は男女共に減尐傾向にあるものの、
がんの部位別に推移を見ると、大きく変化しているのがわかる(図5)。男性では、1960
年代に最も多かった胃がん死亡
図5 部位別年齢調整がん死亡率の推移
率が最近まで一定の減尐傾向に
ある一方、1990 年代半ばまで増
加傾向にあった肺、肝臓、結腸、
前立腺がんが近年では横ばいか
ら減尐傾向に転じている。女性
では、胃がんが一貫して減尐し
ているのに加えて、子宮、肝臓、
直腸のがんの死亡率が 1980 年
代まで減尐している。一方で、
乳がんが、戦後一貫して増加し
ているという特徴がある。

(資料:独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター
http://ganjoho.jp/public/statistics/pub/statistics02.html#prg3_1)

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