よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


【資料No.1】2.5_臨床に関する概括資料 (16 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26901.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会(令和4年度第3回 7/20)、医薬品第二部会(令和4年度第6回 7/20)(合同開催)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

S-217622

2.5.2

2.5 臨床に関する概括評価

生物薬剤学に関する概括評価

2.5.2.1

製剤の概要

臨床試験に使用した製剤の処方及びロットを表 2.5.1.4-1 に示す (2.3.P.2.2.1 項参照).
2.5.2.2

製剤間のバイオアベイラビリティ比較又は生物学的同等性

T1211 試験及び T1221 試験で用いた 125 mg 錠及び 250 mg 錠は,成分の組成比が同一である
含量違いの製剤であり「後発医薬品の生物学的同等性試験ガイドライン等の一部改正について」
の別紙 2「含量が異なる経口固形製剤の生物学的同等性試験ガイドライン」に基づく溶出試験に
より,生物学的に同等と判定された (2.3.P.2.2.1 項参照).
T1211 試験において,健康成人に S-217622 の懸濁剤 (コホート G,8 例) もしくは 250 mg 錠
(コホート L 及び M,計 28 例) を,Day 1 のみ 750 mg,その後 Day 2~5 に 250 mg を 1 日 1 回
空腹時反復経口投与したときの最高血漿中濃度 (Cmax) 及び投与時から投与間隔時間 τ (24 時間)
までの血漿中濃度−時間曲線下面積 (AUC0-τ) を比較した.懸濁剤投与に対する錠剤投与での
Cmax 及び AUC0-τ の幾何平均値の比は,Day 1 及び Day 5 でいずれも約 0.7 倍であった.被験者
が異なる試験間比較であるものの,錠剤投与時の曝露は懸濁剤投与時と比べてやや低かった
(表 2.5.2.2-1 参照).

表 2.5.2.2-1

S-217622 を錠剤又は懸濁剤で投与したときの薬物動態パラメータの比較

幾何平均値
コホート L 及び M
コホート G
投与日
パラメータ
(錠剤)
(懸濁剤)
例数
28
8
1 日目
Cmax (μg/mL)
32.8
44.8
AUC0-τ (μg·hr/mL)
549.4
818.4
例数
28
7
5 日目
Cmax (μg/mL)
48.0
66.3
AUC0-τ (μg·hr/mL)
922.2
1337
出典:5.3.3.1-02_S-217622-CPK-012-C_Table 7

2.5.2.3

幾何平均値の比
コホート L 及び M (錠剤)/
コホート G (懸濁剤)
0.732
0.671
0.724
0.690

食事の影響

T1211 試験において,S-217622 (懸濁剤) 250 mg を健康成人 8 例に空腹時及び食後 (高カロ
リー・高脂肪食) に単回経口投与し,2 群 2 期クロスオーバーデザインにて食事の影響を検討し
た.
空腹時投与時に対する食後投与時の Cmax の幾何最小二乗平均の比 (90%信頼区間) は 0.8508
(0.7507~0.9644) であった (表 2.5.2.3-1 参照).空腹時投与時に対する食後投与時の投与時から
濃度測定可能最終時点までの血漿中濃度−時間曲線下面積 (AUC0-last) 及び時間 0 から無限大時
間までの血漿中濃度−時間曲線下面積 (AUC0-inf) の幾何最小二乗平均の比の 90%信頼区間は,
いずれも 0.8000~1.2500 の範囲に含まれた.また,食後投与時の最高血漿中濃度到達時間 (Tmax)
は 8.00 時間であり,空腹時投与では 2.50 時間であった.食後投与において,S-217622 の Cmax
は 15%低下し,S-217622 の Tmax は 2.50 時間から 8.00 時間に遅延したが,S-217622 の AUC0-last

- 16 -