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参考資料3 有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン2024年度版 (37 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_71872.html |
| 出典情報 | がん検診のあり方に関する検討会(第46回 3/23)《厚生労働省》 |
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おり、RCT の結果を待って評価すべきと勧めている 19)。 実際に、NordICC 研究のほか、スペイン
の COLONPREYV 研究の最終解析結果も近く公表されるため、 それらによって推奨グレードが変
更される可能性はある。
2. 不利益に関して
1) 便潜血検査免疫法と便潜血検査化学法の比較
便潜血検査自体に侵襲性はないが、検査陽性になった場合は全大腸内視鏡による精密検
査を受けるため、不必要な精密検査(徐陽性)と全大腸内視鏡検査の偶発症が不利益となる。
免療法は化学法に比べて陽性率(要精検率)が高いが、 テストパフォーマンス RCT のメタアナリ
シスから算出された number needed to scope(NNS)はほぼ同等であった(図 8。 カットオフ億
や対象年齢、 検診間隔の設定によっては不必要な精密検査件数が増え、 過剰診断や偶発症リ
スクも高まる。 一般的に高齢者において偶発症リスクが高く、少数ではあるが前処置による
死亡例も報告されている。 日本消化器内視鏡学会による Japan Endoscopy DatabasetJED)
白書からの高齢者における偶発症発生率に関する詳細報告が待たれる。 一方、 化学法に比べて
免疫法の偽陰性は少なく、 中間期がん発生率も少ない。 総合的な判断と しては、 免疫法の不
利益は化学法と同等かそれより大きい。
2) 全大腸内視鏡検査、便潜血検査免疫法、S 状結腸移検査の比較
検診グログラムとして全大腸内視鏡と免疫法、S 状結腸鏡の不利益を NNS で比較した場合、
テストパフォーマンス RCT のメタアナリシスから算出された全大腸内視鏡の NNS は 200、免疫法
の NNS は 20、8 状結腸鏡の NNS は 17 であり、 大きな差があった(図 10)。
全大腸内視鏡は腸管洗浄剤による前処置も含めて侵競の大きい検査であり、国内の全国集
計では手技中偶発定発生率は 0.24%であり 9、前処連に伴う偶発症としては交冬、意識障害、シ
ョック等が多く、 死亡例も少数ではあるが報告されている 279。 U.S. Preventive Services Task
Force では、スクリーニング内視鏡検査は便潜血検査陽性のため実施される内視鏡検査よりも生
検定腺腫切除が少ないため、深刻な出血・容孔の発生率は低いとしているが 89、 スクリーニング内
視鏡検査が実際に導入された場合は総内視鏡検査数が増加するため、総偶発症発生数は増加
すると予測される。 日本消化器内視鏡学会による JED 白書ではスクリーニング内視鏡のみの偶発
症顔度は報告されておらず 9、今後の調査が期待される。
さらに全大腸内視鏡は検査に対する不安やがんへの不安などの精神的な負担もや大きい。 検査
前の不安等を経時的に追跡すると改善傾向はみられるが ?⑲、 大腸がん四者や偽陽性者の一部は
検査6か月後でも精神的な負担とがんへの不安が継続しており、 注意が必要である 39。
総合すると全大腸内視鏡には免疫法以上の不利益があることは確実と考えられる。
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の COLONPREYV 研究の最終解析結果も近く公表されるため、 それらによって推奨グレードが変
更される可能性はある。
2. 不利益に関して
1) 便潜血検査免疫法と便潜血検査化学法の比較
便潜血検査自体に侵襲性はないが、検査陽性になった場合は全大腸内視鏡による精密検
査を受けるため、不必要な精密検査(徐陽性)と全大腸内視鏡検査の偶発症が不利益となる。
免療法は化学法に比べて陽性率(要精検率)が高いが、 テストパフォーマンス RCT のメタアナリ
シスから算出された number needed to scope(NNS)はほぼ同等であった(図 8。 カットオフ億
や対象年齢、 検診間隔の設定によっては不必要な精密検査件数が増え、 過剰診断や偶発症リ
スクも高まる。 一般的に高齢者において偶発症リスクが高く、少数ではあるが前処置による
死亡例も報告されている。 日本消化器内視鏡学会による Japan Endoscopy DatabasetJED)
白書からの高齢者における偶発症発生率に関する詳細報告が待たれる。 一方、 化学法に比べて
免疫法の偽陰性は少なく、 中間期がん発生率も少ない。 総合的な判断と しては、 免疫法の不
利益は化学法と同等かそれより大きい。
2) 全大腸内視鏡検査、便潜血検査免疫法、S 状結腸移検査の比較
検診グログラムとして全大腸内視鏡と免疫法、S 状結腸鏡の不利益を NNS で比較した場合、
テストパフォーマンス RCT のメタアナリシスから算出された全大腸内視鏡の NNS は 200、免疫法
の NNS は 20、8 状結腸鏡の NNS は 17 であり、 大きな差があった(図 10)。
全大腸内視鏡は腸管洗浄剤による前処置も含めて侵競の大きい検査であり、国内の全国集
計では手技中偶発定発生率は 0.24%であり 9、前処連に伴う偶発症としては交冬、意識障害、シ
ョック等が多く、 死亡例も少数ではあるが報告されている 279。 U.S. Preventive Services Task
Force では、スクリーニング内視鏡検査は便潜血検査陽性のため実施される内視鏡検査よりも生
検定腺腫切除が少ないため、深刻な出血・容孔の発生率は低いとしているが 89、 スクリーニング内
視鏡検査が実際に導入された場合は総内視鏡検査数が増加するため、総偶発症発生数は増加
すると予測される。 日本消化器内視鏡学会による JED 白書ではスクリーニング内視鏡のみの偶発
症顔度は報告されておらず 9、今後の調査が期待される。
さらに全大腸内視鏡は検査に対する不安やがんへの不安などの精神的な負担もや大きい。 検査
前の不安等を経時的に追跡すると改善傾向はみられるが ?⑲、 大腸がん四者や偽陽性者の一部は
検査6か月後でも精神的な負担とがんへの不安が継続しており、 注意が必要である 39。
総合すると全大腸内視鏡には免疫法以上の不利益があることは確実と考えられる。
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