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参考資料3 有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン2024年度版 (21 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_71872.html
出典情報 がん検診のあり方に関する検討会(第46回 3/23)《厚生労働省》
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現病歴・受診歴では、がん既往歴は把握しても大腸ポリープ 炎症性腸疾患、家族歴などの交絡
因子把握が不十分な場合がある。 近年は検診目的の全大賜内視鏡を確定するために、医療記録、
アンケート調査だけでなく、 大腸がん診断の一定期間前の検査を除外する方法や医療記録から検
診を抽出するアルゴリズムの開発なども行われんている 6?。 しかし、 いずれの方法も完全に検診例だ
けを抽出することは不可能である。 また、 すでに検診が導入された地域で行われた研究では検診
の参加自体に加え、 検査モダリティの選好、参加の継続性も考慮に入れる必要があるが、従来型
のコホート研究・症例対賠研究デザインでは適切に対応できない。 さらに、症例対照研究・コホート
研究では共通して自己選択バイアスの間題がある。

今回の文献レビューで採用された観窪研究のバイアスリスク判定の詳細はエビデンスレポートに
記載されているが、 「中等度のバイアスリスク」1 研究、「重度のバイアスリスク」1 研究以外はすべて
に「致命的なバイアスリスク」があり、 有効性評価の根拠とする研究の信頼性は低いと判断した。

4) 代夫指標評価(全大腸内視鏡検査)

今回の文献レビューで採用された観察研究の多くは信頼すべき証拠として不十分であり、 全大
腸内視鏡の有効性を十分に評価できないため、免疫法を参考に WEO の代替指標評価も行われ
た。 有意な死亡率減少効果が確認されている 8 状結腸鏡を参照基準とした(図 6)。
① テスト精度:近位結腸病変検出⑱ 状結腸鏡検査との比較)

全大腸内視鏡検査の結果から直腸と 8 状結腸のみを観察して評価したと仮定すると8状
結腸鏡の精度を推計できる。 8 状結腸鏡、全大腸内視鏡の 6mm 以上の服腫に対する感度は
67%、98%で、10mm 以上の腺腫に対する感度は 68%、100%、advanced neoplasia(AN)に
対する感度はそれぞれ 83%、100%%であった 68)。

同時法によるテスト精度研究のほかに、S 状結腸鏡で要精検となり追加で近位結勝まで評
価すると仮定した精度研究もある。Niedermanier らは参照基準として全大腸内視鏡を実施
するなかで、 8 状結腸鏡の観察範囲を直腸から下行結腸の遠位までと仮定し、その簡宗能囲
のみの評価と要精検の要素を追加評価 した感度(AN と大腸がん)を推計している。 同観宗範
囲のみを評価した場合/8 状結腸鏡の観穴範囲に AN を認めた場合/8 状結腸鏡の観察範囲に
腺腫もしくは大腸がんを認めた場合の全大腸における AN の感度はそれぞれ 66%、74%、
79%で、CROC の感度はそれぞれ 79%、83%、86%であった。いずれの要精検基準において
も、遠位結腸に一定の病変を認めた際に近位結腸を追加で観祭することによる上乗せ効果
を認めた 9。 全大腸内視鏡は近位結腸における小病変や sessile serrated
adenoma/polyp(SSAP)を直接検出できる一方、8 状結腸鏡で境位結腸・直腸に腺腫を説
れば近位結腸にも AN を有する可能性が高いと予想できる。しかし、遠位結腸・直腸に
advanced serrated lesion(AST)を認めた場合に近位結腸でも ASL を有するオッズ比は
7.45(95%信頼区間 0.83-66.69)であり ⑳、有意な関連を認めなかった。S 状結腸鏡が近位結
腸の鎧歯状病変の検出を予測できず、 全大腸内視鏡に検出できるならば、 両者が検出できる
病変スペクトラムは異なる可能性がある。 さらに、 それぞれの検出病変に対する治療方針が

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