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参考資料3 有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン2024年度版 (23 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_71872.html
出典情報 がん検診のあり方に関する検討会(第46回 3/23)《厚生労働省》
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4. 全大腸内視鏡検査の不利益の評価
1) 偶発症

全大腸内視鏡に伴う偶発症に関する評価項目は、死亡、究孔、 出血、疫痛、 心イベントバ心筋梗
塞、狭心症、心不全、 不整脈、 失神、 ショック)の発生率が多かった。 一般市民に対する検診内視
鏡の偶発症発生顔度は、便潜血検査陽性者(何らかの大腸病変を持つ可能性が高い)を検査対
象とする診断内視鏡と比べて、 偶発症発生率は低い可能性がある。 Rutter らは、検診内視鏡に
おいて死亡率は 0.03%、究孔率 0.04%、 出血率は 0.27%%であり、 経過観察内視鏡検査よりも顔度
が低いことを示した。 また、重篤な有害事象(究也、 出血)は、 年齢とともに増加し、その発生率は、
50-64 歳と比較して 75-85 歳で 3 倍高いと報告した ?1。

また、 大腸内視鏡検査を正確かつ安全に行うには腸管洗浄剤による前処置が不可欠であるが、
腸管洗浄剤内服は負担の大きい処置であり、 偶発症の報告も多い。 Belsey らのレビューに加え ②、
今回文献レビュー委員会において国内で発生した前処置偶発症に関する新たなレビューが行わ
れた。 検討された 78 症例のうち、腸閉塞 37 例、虚血性腸炎 10 例、低ナトリウム血症 7 例、嘱吐
などによって誘発された特発性食道破裂が 5 例、マロリーワイス症候群が 3 例であった。 腸閑付に
よる死亡が 1 例(70 代女性)報告されていた。 併存症は高血圧、腹部や骨盤の手術後、心疾患が
多かった(論文投稿中)。 国内からは、 日本医療安全調査機構が「大腸内視鏡検査等の前処置に
関係する死亡事例」を集積・分析している。 2015-2019 年までに前処置に関わる死亡は 12 例あり、
そのうち 9 例が 70 歳以上であった。 腸閉塞 5 例、 企孔 2 例であり、 その内の 4 例にがんが合併し
ていた ?⑳。 国内外とも前処置に伴う偶発症は高齢者に多い傾向にあり、 生命を育かす重人篤なケー
スもある。

2) 精神的負担

大腸内視鏡検査は侵藤的検査であり、 検査に対する不安やがんへの不安などの精神的な負担
も伴5。 UK FS trial の介入群(FS arm)を対象に、検査結果別に大腸がんへの不安等の精神的
負担に関する質問票調査が検査前と検診 8-6 か月後に実施された。 サーベイランス和群の不安は、
ポリープなし・低リスクポリープ群に比較してより少なく、 検診に対して育定的であった。 内視鏡検査
の結果にかかわらず大腸がんへの不安は検診後に改善した 7??%。 オランダの研究では、 全大腸内
視鏡による精密検査目的で紹介された免疫法陽性者を対象に前向きに精神的負担が評価された。
がん愚者は検査 6 か月後でも精神的な負担とがんへの不安が強い。 偽陽性の場合、精神的負担
は検査6か月後には改善したが、17%ががんへの不安を強く感じていた 39。

また、 内視鏡検査に対する不安やストレスは精密検査や次回のがん検診の受診バリアとなり、 検
診モダリティの選択にも影響する。 Cai らの症例対照研究では、全大腸内視鏡の受診意図には経
済的サポート・痛みや前処置への恐れが影響していた ⑤。 また、 全大腸内視鐘や CT コロノスコピ
ーで不快な経験や恥ずかしい経験をすると、 次は別のモダリティを受けたいと思うか、いずれの栓
査も受けないと回答する傾向があった 79⑱。

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