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井口委員提出資料 (39 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64916.html
出典情報 社会保障審議会 福祉部会(第30回 10/21)《厚生労働省》
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おわりに
それぞれの振り返りから
F 社会福祉法人福祉楽団
古山弘人 こやま・ひろと 特別養

窓を開けることからはじめた輪島支援

護老人ホーム 杜の家なりた 施設福
祉サービス部部長
介護福祉士

社会福祉士/

1997年生まれ

福祉避難所に到着して感じたことは換気ができていな

混ぜこぜで避難していました。自分が病気にならない

いことです。朝の集まりで新鮮な空気を取り入れること

ように、他の人に感染させないために、こまめな消毒、

の重要性を共有し、定期的に換気を行いました。また、

清潔と不潔の見極めを意識して取り組みました。なんと

コロナやインフルエンザにかかっていると思われる人が

か体調を崩すことなく活動を終えることができました。
私は、被災地支援が初めてでした。第 1 次派遣隊
(1/11~17)ということもあり状況がわからない中でした
が「介護福祉士」として限られた時間でやれることをしよ
うと思いました。モノの整理から口腔ケア、整容、身体
や環境の清潔など、主体的に取り組めたと思います。
ただ、1 週間を振り返ると、スキルや経験が足りない
なと思うところもありました。全体を見る目や、何を優
先して行なうべきか等を考える力が未熟だなと思ったの

雪が舞うなかで支援物資の運搬も重要な仕事でした

2019 年の台風支援の恩返し

で、そういった能力を養っていけたらと思います。

林 有子

はやし・ゆうこ 特別養

援課長

看護師

護老人ホーム 杜の家くりもと 生活支

2019 年の台風で被災地の経験をしたさい、他法人

自分が病気になってしまっては支援どころではありませ

の人たちが応援に駆けつけてくれたことが心に残って

ん。そのためには、多少のズボラさ(どこでも寝られる、

いて、自分も何かできないかと今回の支援を決意しまし

トイレできるなど)
も必要かと思います。
「なんでもやる!」

た。私が参加した第 6 次派遣隊(2/5~11)はある意味

という気持ちと、優先順位をつけて行動することを、日

で「安定期」に入っていて、支援のフェーズが変化して

頃から意識し、鍛えておくことが大事だなと感じました。

いる時期でした。もっとも意識したのは、支援する側と、
される側の関係にならないこと。避難者の持てる力を
活用し、自立できるようにサポートしていく意識は不足し
ていました。また、日々、入れ替わる支援者間のコミュ
ニケーションは、ホワイトボードを活用したり、いつもよ
り声をかけあう、I C Tの活用など、情報交換が大切だ
と感じた。自分自身の健康管理はつねに注意し、食事、
睡眠、息抜き、できる手段での清潔保持を行いました。
38

1975年生まれ

申し送りは事務所で
顔と顔を合わせて