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井口委員提出資料 (30 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64916.html
出典情報 社会保障審議会 福祉部会(第30回 10/21)《厚生労働省》
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第3章

バックオフィス側のコンピテンシー

建物 活動する場所は1982( 昭和57)年以降に建てられた建物で
建物の「耐震基準」とは、建物が地震にどれだけ耐

被災地で支援を行う際や避難者と支援者の安全を確

えられるかを示す最低限の性能基準で、これは「建築

保するためには、この耐震基準の知識が必要です。耐

基準法」によって定められています。この耐震基準を満

震基準を理解しておくことで、安心感が得られます。

たさないと新しい建物を建てることができません。
耐震基準は過去の地震から学んで、何度も見直され
てきました。特に 1981年 6 月 1日の改正が大きな変更
点です。この改正前の基準を「旧耐震基準」
、改正後
の基準を「新耐震基準」と呼びます。さらに、2000 年

POINT
□ 1982年以降の「新耐震基準」で建てられた建物
で活動をする
□ 2001年以降に建てられた「現行の耐震基準」で
建てられた建物だとさらに良い

の改正で現行の耐震基準が設定されましたが、ここでは
「旧耐震基準」と「新耐震基準」の理解が重要です。

(馬場拓也/愛川舜寿会)

食事と栄養 食事は必要なエネルギーとタンパク質量を把握しよう
避難生活において提供される食事は炭水化物が多

性 50g以上を1日に摂れるようにしましょう。特に、高

く、タンパク質の不足が起こりやすくなります。必要な

齢者のフレイル対策には、タンパク質が重要であり、高

エネルギー量とタンパク質量を把握しておくと、自分自

齢者は最低でも1日に体重 1kgあたり1.0g 以上のタン

身のみならず避難者の適切な食事も考えられるようにな

パク質を摂ることが推奨されています。

ります。エネルギーは主に米やパン、タンパク質は、ツ
ナやサバ、鶏肉などの缶詰類や、常温保存可能な豆乳
は、年齢、性別、身体活動レベルから、およそ必要な
量が推測できます。タンパク質は、男性 65g以上、女

年齢

飲料や、プロテイン飲料などがあります。エネルギー量

1日の推定エネルギー必要量

身体活動レベル(ふつう)

男性

女性

18 ~ 74

2,600 - 2,700kcal

1,850 - 2,050kcal

75 以上

2,100kcal

1,650kcal
(大林喬充/薫英会)

被災地ワード

被災地で飛び交うワード 3 選

DWAT

DMAT

Disaster Welfare Assistance Team

Disaster Medical Assistance Team

災害福祉支援チーム

災害派遣医療チーム

大規模災害発生時に専門職(介護福祉

災害急性期に活動できる機動性を持

士・社会福祉士・保育士等)を中心に

つ医療チームのこと。災害現場にお

避難所に派遣されます。避難生活を

いては、怪我を負ったり、病気の症

送る要配慮者の、時間的経過によって

状が現れてから、どのような処置を

変化する福祉ニーズに的確に対応し、 行なうかが、生死やその後の病状を
避難生活中における生活機能の低下

左右します。さまざまな状況に対して、

や要介護度の重度化などの二次被害

迅速な処置を適切に行なうため、医

等を防止することを目的に活動します。

師、看護師等で構成されています。

福祉避難所

災害時に住民が臨時に生活する
宿泊可能な施設を「避難所」と呼
びます。その中でも、高齢者、障害
のある人、乳幼児、妊産婦など、
避難所の生活において特別な配慮
が必要な方とその家族を受け入れ
る避難所を「福祉避難所」といい
ます。避難者の状況に応じて開設
されるため災害時に直ぐに開設さ
れるものではありません。
(松井千佳/生活クラブ)
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