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井口委員提出資料 (29 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64916.html
出典情報 社会保障審議会 福祉部会(第30回 10/21)《厚生労働省》
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意外と知らない? おさえておきたいミニ知識
燃料 ガソリンの室内での保管や車内での持ち運びはできるだけ避けよう
ガソリンは室温でも揮発し静電気のようなわずかな火

光が当たる場所や、炎天下の車内などに置くと引火す

種からでも爆発的に引火、燃焼します。室内や車内で

る可能性があります。取り扱いには注意が必要です。

の保管や運搬には厳重な注意が必要です。ガソリンの

ガソリン、軽油、灯油などを間違えると機械やエン

運搬は、消防法の基準を満たした金属製のガソリン携

ジンが故障します。間違わないように容器の色で分け

行缶か、国際連合(UN)勧告の基準に適合している容

ておくと良いでしょう。また、燃料は保管しておくと劣

器で行う必要があります。やむを得ず、室内保管すると

化します(腐ります)。長期保管する場合は、半年くら

きや、車内に積んで運搬するときは、これらの専用容器

いで入れ替えることが望ましいとされています。

で密封し、常時換気をしてください。段ボールなどの絶
縁物を容器の下に敷いてはいけません。また、ガソリ
ンの容器を開けるときは、静電気による爆発を防ぐため
使用者自身の足元と携行容器本体を接地させ、エア抜
きしてからキャップを開けるようにしてください。
軽油や灯油は、ガソリンに比べると安全ですが、炎
天下など 40℃を超えると引火します。また、何らかの
事情で霧状になると常温でも引火します。夏の直射日

POINT
□ ガソリンは特にあぶない
□ 専用の容器で運搬・保管する
□ 燃料容器には内容物を明確に書く
□ 水やゴミが燃料に入らないように注意する
□ 自動車や発電機側にも燃料を明確に記載しておく
□ 消火するときは消火器で、水で消火しない
(飯田大輔/福祉楽団)

自然現象 自然の現象を把握して読み取ろう
被災地で支援活動する場合、自然現象の知識を持っ

のかを確認してみましょう。方位磁石(コンパス)がな

ておくことが、安全確保のために大切です。まず、日の

い場合、太陽は東から昇り、西に沈むため、太陽の動

出と、日の入り時間を把握しておくことが大切です。日

きを見て方角を確認することもできます。

中に活動できる時間帯を把握し、安全で効率的な活動

天気予報は、随時確認しましょう。自分が住み慣れ

計画の立案に役立ちます。満潮(まんちょう)や干潮(か

た地域の気候と被災地の気候は異なります。風向きや

んちょう)など潮の満ち引きを把握しておくことは、沿

気温、雪、雨の降り方などを把握しておくことは安全な

岸部や河の近くでの支援活動において重要です。満潮

活動の第一歩です。現地の人に、気象を聞くことも大

時には海水面が高くなるため、津波や台風による被害

切ですが、被災地では「これくらいなら大丈夫」という

が拡大しやすくなります。地球に対して月と太陽が直線

ような「正常性バイアス」
(安全バイアス)があるため、

上に重なるとき、月と太陽による起潮力の方向が重なる

適切な判断ができないことがあります。客観的な情報や

ため、1日の満潮と干潮の潮位差が大きくなります。 こ

データで判断することを訓練しておきましょう。

の時期を大潮(おおしお)といいます。大潮は干潮と
満潮のときの差が大きくなる時期です。
スマホは便利ですが、スマホが使えないことも想定さ
れます。紙の地図の見方も練習しておきましょう。紙の
地図は通常、北が上になっています。カーナビなどの表
示も北を上にする設定(ノースアップ)ができます。そ
れで、自分がどこにいるのか、どっちの方角を見ている
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POINT
□ 日の出、日の入りの時刻を確認する
□ 満潮、干潮の時刻を確認する
□ 北がどっちかがわかるようにする
□ 天気予報は随時確認する
(櫛田啓/みねやま福祉会)