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資料1‐2 令和6年度 業務実績概要説明資料 (29 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59553.html |
出典情報 | 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第40回 8/7)《厚生労働省》 |
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Ⅲ 評定の根拠
根拠
理由
小児臓器移植について
・日本で初めて、10歳未満の女児に対し小児脳死下ドナーからの臓器提供による肝腎同時移植が行われた。移植を
受けた患者の術後経過は順調であり、7月上旬に無事退院した。小児脳死下ドナーからの肝腎同時移植は日本初
の症例である。この成功は、今後日本における小児への多臓器移植医療の発展に向けた先駆けとなることが期待さ
れる。令和6年度には56例の肝臓移植、8例の腎移植を実施し、生存率は95.4%であった。これは全国平均の小児肝
移植1年生存率である90.8%を上回っており、良好な成績である。生体小児肝移植の症例数は国内最多を誇る。
救急医療及び分娩について
・令和6年度の小児救急患者受診数は24,024名(前年度24,953名)、入院患者数3,349名(前年度3,307名)であり、
COVID-19小児流行が収束し、受診行動が変容したため、前年度より外来受診者数は減少した。しかし、入院数は増
加した。東京消防庁救急車応需率は約95%で推移し、救急車受入台数3,728台(前年度4,248台)であり、COVID-19
小児流行時の2年間よりは減少したものの、COVID-19小児流行以前の2019年と比較すると増加している。COVID19流行の収束を迎えたこと、小児人口が減少していることを踏まえると、入院患者数、PICU入室数が横ばいであるこ
とは、決して、現状維持という状態ではなく、患者が集約している可能性が考えられる。また、救急車の応需について
は、以前よりも増加していることから、十分集約化できており、地域、都内、関東圏内の重篤な小児救急医療に貢献
することができた。
女性の総合診療センターについて
・プレコンセプションケアセンターを日本で初めて開設した。妊娠を考えるすべての女性とカップルが、あらゆる視点
から現在の健康状態のチェックを受け、日々の生活や健康について各分野のスペシャリストたちに相談できる体制を
構築した。また、TOKYOプレコンゼミに当センターから講師を派遣、TOKYOプレコンゼミ外来オープン等自治体と連
携し、社会にプレコンセプションケアを発信した。引き続き、女性のライフステージに合わせた包括的なケアの提供
と、健康管理をサポートを行い元気な赤ちゃんを授かるチャンスを増やすこと、さらに女性や将来の家族がより健康
な生活を送れることを目指す。
・妊娠と薬情報センターでは、妊婦・授乳婦を対象とした薬の適正使用推進事業において、妊婦投与が禁忌の制吐
薬「ドンペリドン」について妊娠中の使用が胎児に与える影響を報告し、添付文書の禁忌欄から「妊婦」の記載が除
外されることに貢献した。
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根拠
理由
小児臓器移植について
・日本で初めて、10歳未満の女児に対し小児脳死下ドナーからの臓器提供による肝腎同時移植が行われた。移植を
受けた患者の術後経過は順調であり、7月上旬に無事退院した。小児脳死下ドナーからの肝腎同時移植は日本初
の症例である。この成功は、今後日本における小児への多臓器移植医療の発展に向けた先駆けとなることが期待さ
れる。令和6年度には56例の肝臓移植、8例の腎移植を実施し、生存率は95.4%であった。これは全国平均の小児肝
移植1年生存率である90.8%を上回っており、良好な成績である。生体小児肝移植の症例数は国内最多を誇る。
救急医療及び分娩について
・令和6年度の小児救急患者受診数は24,024名(前年度24,953名)、入院患者数3,349名(前年度3,307名)であり、
COVID-19小児流行が収束し、受診行動が変容したため、前年度より外来受診者数は減少した。しかし、入院数は増
加した。東京消防庁救急車応需率は約95%で推移し、救急車受入台数3,728台(前年度4,248台)であり、COVID-19
小児流行時の2年間よりは減少したものの、COVID-19小児流行以前の2019年と比較すると増加している。COVID19流行の収束を迎えたこと、小児人口が減少していることを踏まえると、入院患者数、PICU入室数が横ばいであるこ
とは、決して、現状維持という状態ではなく、患者が集約している可能性が考えられる。また、救急車の応需について
は、以前よりも増加していることから、十分集約化できており、地域、都内、関東圏内の重篤な小児救急医療に貢献
することができた。
女性の総合診療センターについて
・プレコンセプションケアセンターを日本で初めて開設した。妊娠を考えるすべての女性とカップルが、あらゆる視点
から現在の健康状態のチェックを受け、日々の生活や健康について各分野のスペシャリストたちに相談できる体制を
構築した。また、TOKYOプレコンゼミに当センターから講師を派遣、TOKYOプレコンゼミ外来オープン等自治体と連
携し、社会にプレコンセプションケアを発信した。引き続き、女性のライフステージに合わせた包括的なケアの提供
と、健康管理をサポートを行い元気な赤ちゃんを授かるチャンスを増やすこと、さらに女性や将来の家族がより健康
な生活を送れることを目指す。
・妊娠と薬情報センターでは、妊婦・授乳婦を対象とした薬の適正使用推進事業において、妊婦投与が禁忌の制吐
薬「ドンペリドン」について妊娠中の使用が胎児に与える影響を報告し、添付文書の禁忌欄から「妊婦」の記載が除
外されることに貢献した。
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