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資料1-2 セイヨウハッカ油のリスク評価について (39 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59995.html
出典情報 令和7年度第4回薬事審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会
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2 コル ペ ルミンの 製 品 概 要
コルペルミンは、欧州において IBS の治療に長年にわたり使用されてきたペパーミント
(

L. ) のオイルを有効成分とする医薬品です。
ペパーミントオイルは、欧州医薬品庁より「IBS の諸症状に対して科学的根拠に基づく

有効性及び安全性が実証された

Well-established use 」の医薬品として評価され

ています。
本剤は、スイスの Tillotts Pharma AG により開発され、1981 年に英国で販売されて以降、スイス、ドイツを
はじめ十数ヵ国において IBS の諸症状を改善する一般用医薬品として販売されています。
本剤は、下痢型、便秘型、混合型のいずれのタイプの IBS に対しても効果を発揮します。
この度、日本人を対象とした臨床試験において、その有効性と安全性が確認されましたので、要指導医薬品
として製造販売承認が許可されました。

3 成分 ・ 分 量
1 日量 ( 3 カプセル ) 中 セイヨウハッカ油 ( ペパーミントオイル ) 561 mg
添加物として、サラシミツロウ、ラッカセイ油、軽質無水ケイ酸、メタクリル酸コポリマー S、メタク
リル酸コポリマー LD、クエン酸トリエチル、モノステアリン酸グリセリン、マクロゴール、タルク、ゼラチン、
青色 2 号、酸化チタンを含有する。
本剤は、胃内でペパーミントオイルが放出された際に生じる胸やけを予防するために腸溶コーティングされた硬
カプセル剤です。IBS の病態発現部位である下部消化管にペパーミントオイルを送達させ、局所患部で持続的
に作用します。本邦の IBS の診療ガイドラインにおいて、ペパーミントオイルは、IBS 症状を緩和すると推定され、
そのエビデンスの質は高いと評価されています。

4 効能 ・ 効 果
過敏性腸症候群の次の諸症状の緩和: 腹 痛又は腹部不快感を伴い、繰り返し又は
交互に現れる下痢及び便秘 ( 以前に医師の診断・治療を受けた人に限る。)
症状が類似するものには大腸がん、炎症性腸疾患 ( 潰瘍性大腸炎、クローン病等 ) 等重大な他の疾患が
あります。これらを見落とさないようにするため、IBS を初めて発症したと思われる場合は、医療機関を受
診する必要があります。

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