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デジタル行財政改革 取りまとめ2025(令和7年6月13日デジタル行財政改革会議決定) 本文 (12 ページ)
出典
公開元URL | https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digital_gyozaikaikaku/index.html |
出典情報 | デジタル行財政改革 取りまとめ2025(6/13)《内閣官房》 |
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表」10(以下「医療 DX 工程表」という。
)に基づく取組を着実に推進することとし、
一方で、進捗状況が芳しくなく、様々な課題が挙げられた電子処方箋を取り上げて
導入促進の取組を進めてきた。
今後は、これまでの取組やフォローアップ調査の結果などを踏まえて、特に医療
機関への電子処方箋の着実な導入の推進と、医療現場にとって電子処方箋を利用し
やすく、安全に運用できる仕組み・環境の整備が重要となる。
<実現に向けて必要となる取組>
(1)医療データ利活用の推進
医療データの利活用は、国民一人一人の誕生から現在までの生涯にわたる情報を
自分自身で一元的に把握し活用することを通じた健康増進、過去の診療情報等の医
療機関等の間での適切な共有を通じ患者本人が受けられる治療やケアの質の向上
や医療受診時の負担の軽減といった一次利用の面から、また、医学研究・創薬・医
療機器の開発等を通じた医療水準の向上、医療資源の最適配分や社会保障制度の持
続性確保(医療費の適正化等)といった二次利用の面からも極めて重要であるため、
「データ利活用制度の在り方に関する基本方針」11に基づき、取組を進める。
(2)電子処方箋の導入促進
①導入目標の設定
電子処方箋について、医療 DX 工程表の「2025 年3月までに、オンライン資格
確認を導入した概ねすべての医療機関・薬局に導入する」との目標の達成には至
らなかったが、2025 年夏頃には概ね全ての薬局での導入が見込まれており、複
数の医療機関を受診する患者を薬の相互作用リスク(重複投薬等)から守る観点
や、直近の薬剤情報が有事の際に利用可能になる観点といった主要な施策目標
は実現されることとなる。一方で、効率的な情報連携のためには、足下の導入率
が1割程度にとどまる医療機関への導入が課題となる。
こうした課題の解決に向けては、医療現場にとって電子処方箋を利用しやす
く、安全に運用できる仕組み・環境を整備していくことが前提となる。このため、
昨年末に電子処方箋の発行を一時停止し、電子処方箋システムの一斉点検の実
施に至った事案12を踏まえた対応として、まずは 2025 年8月に、電子処方箋管
理サービスにおけるダミーコードに係るシステム改修を終える。また、更なる対
応として医薬品コードの仕組みの在り方について方向性を整理する。
10
2023 年6月2日 医療 DX 推進本部決定。
2025 年6月 13 日デジタル行財政改革会議決定。
12
システムにコードが登録されていない医薬品に用いるコード(ダミーコード)が要因で、電子処方箋を
受ける薬局側のシステムで、医師の処方と異なる医薬品名が表示される事例が報告される等の事案が発
生したもの。
11
12
)に基づく取組を着実に推進することとし、
一方で、進捗状況が芳しくなく、様々な課題が挙げられた電子処方箋を取り上げて
導入促進の取組を進めてきた。
今後は、これまでの取組やフォローアップ調査の結果などを踏まえて、特に医療
機関への電子処方箋の着実な導入の推進と、医療現場にとって電子処方箋を利用し
やすく、安全に運用できる仕組み・環境の整備が重要となる。
<実現に向けて必要となる取組>
(1)医療データ利活用の推進
医療データの利活用は、国民一人一人の誕生から現在までの生涯にわたる情報を
自分自身で一元的に把握し活用することを通じた健康増進、過去の診療情報等の医
療機関等の間での適切な共有を通じ患者本人が受けられる治療やケアの質の向上
や医療受診時の負担の軽減といった一次利用の面から、また、医学研究・創薬・医
療機器の開発等を通じた医療水準の向上、医療資源の最適配分や社会保障制度の持
続性確保(医療費の適正化等)といった二次利用の面からも極めて重要であるため、
「データ利活用制度の在り方に関する基本方針」11に基づき、取組を進める。
(2)電子処方箋の導入促進
①導入目標の設定
電子処方箋について、医療 DX 工程表の「2025 年3月までに、オンライン資格
確認を導入した概ねすべての医療機関・薬局に導入する」との目標の達成には至
らなかったが、2025 年夏頃には概ね全ての薬局での導入が見込まれており、複
数の医療機関を受診する患者を薬の相互作用リスク(重複投薬等)から守る観点
や、直近の薬剤情報が有事の際に利用可能になる観点といった主要な施策目標
は実現されることとなる。一方で、効率的な情報連携のためには、足下の導入率
が1割程度にとどまる医療機関への導入が課題となる。
こうした課題の解決に向けては、医療現場にとって電子処方箋を利用しやす
く、安全に運用できる仕組み・環境を整備していくことが前提となる。このため、
昨年末に電子処方箋の発行を一時停止し、電子処方箋システムの一斉点検の実
施に至った事案12を踏まえた対応として、まずは 2025 年8月に、電子処方箋管
理サービスにおけるダミーコードに係るシステム改修を終える。また、更なる対
応として医薬品コードの仕組みの在り方について方向性を整理する。
10
2023 年6月2日 医療 DX 推進本部決定。
2025 年6月 13 日デジタル行財政改革会議決定。
12
システムにコードが登録されていない医薬品に用いるコード(ダミーコード)が要因で、電子処方箋を
受ける薬局側のシステムで、医師の処方と異なる医薬品名が表示される事例が報告される等の事案が発
生したもの。
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