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資料1-8-2 認定特定非営利活動法人日本がん登録協議会 御提出資料 (34 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kisei/meeting/wg/2501_02medical/251029/medical06_agenda.html |
| 出典情報 | 規制改革推進会議 健康・医療・介護ワーキング・グループ(第6回 10/29)《内閣府》 |
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提言番号
II-2
内容
全国がん登録情報の海外での安全管理や運
用方法の明確化
重要度
★★★
提案の背景
日本のがん対策を評価するためには、日本のがん罹患率やがん生存率を他国と比
較する必要があります。その際、国際共同研究として、単一機関が同一の基準で国を
超えてデータを収集し、データ精度を確認して同一の手法で解析することが重要です。
これまでにも、日本の地域がん登録を含めた世界のがん登録は、匿名化したデータを
国際的に共同利用することで国際がん研究機関(IARC)及び国際がん登録協議会
(IACR)による「5 大陸のがん罹患(Cancer Incidence in Five Continents)」や
ロンドン大学衛生熱帯医学大学院が主導するがん生存率に関する大規模国際調査
「CONCORD」などに積極的に参加し、自国のがん対策を評価してきました。
しかし、全国がん登録情報の海外での安全管理や運用方法が明確でなかったため、
地域がん登録から全国がん登録に移行した後の国際共同研究は、がん情報提供の
申出に係る審査からデータ利用までにかなりの時間を要しました。また、匿名化データ
を用いた研究であるにも関わらず、非匿名化データとほぼ同様の厳しい安全管理が要
求されました。5 大陸のがん罹患や、CONCORD-4 への参加は、全国がん登録情報
を利用した初めての国際共同研究だったための混乱と解されますが、今後もこのよう
なことが続けば日本のがん対策を評価する際の大きな障壁となることは明白です。が
ん疫学研究をはじめとする学術研究の国際的な進展に悪影響を及ぼす可能性もあり
ます。
提案の具体的な内容
全国がん登録の制度や運用を見直し、全国がん登録情報の海外での安全管理や
運用方法を明確化することを提案します。このことは、国際的な評価に基づく日本のが
ん対策の充実と、がんに関する学術研究の推進に大きく寄与します。
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II-2
内容
全国がん登録情報の海外での安全管理や運
用方法の明確化
重要度
★★★
提案の背景
日本のがん対策を評価するためには、日本のがん罹患率やがん生存率を他国と比
較する必要があります。その際、国際共同研究として、単一機関が同一の基準で国を
超えてデータを収集し、データ精度を確認して同一の手法で解析することが重要です。
これまでにも、日本の地域がん登録を含めた世界のがん登録は、匿名化したデータを
国際的に共同利用することで国際がん研究機関(IARC)及び国際がん登録協議会
(IACR)による「5 大陸のがん罹患(Cancer Incidence in Five Continents)」や
ロンドン大学衛生熱帯医学大学院が主導するがん生存率に関する大規模国際調査
「CONCORD」などに積極的に参加し、自国のがん対策を評価してきました。
しかし、全国がん登録情報の海外での安全管理や運用方法が明確でなかったため、
地域がん登録から全国がん登録に移行した後の国際共同研究は、がん情報提供の
申出に係る審査からデータ利用までにかなりの時間を要しました。また、匿名化データ
を用いた研究であるにも関わらず、非匿名化データとほぼ同様の厳しい安全管理が要
求されました。5 大陸のがん罹患や、CONCORD-4 への参加は、全国がん登録情報
を利用した初めての国際共同研究だったための混乱と解されますが、今後もこのよう
なことが続けば日本のがん対策を評価する際の大きな障壁となることは明白です。が
ん疫学研究をはじめとする学術研究の国際的な進展に悪影響を及ぼす可能性もあり
ます。
提案の具体的な内容
全国がん登録の制度や運用を見直し、全国がん登録情報の海外での安全管理や
運用方法を明確化することを提案します。このことは、国際的な評価に基づく日本のが
ん対策の充実と、がんに関する学術研究の推進に大きく寄与します。
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