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外見からの判別が困難な脳卒中後遺症の制圧に向けた提言 (4 ページ)

公開元URL https://www.ncvc.go.jp/hospital/wp-content/uploads/sites/2/20250707_neurology_seisakuteigen.pdf
出典情報 「外見からの判別が困難な脳卒中後遺症の制圧に向けた提言」発表(7/7)《国立循環器病研究センター》
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政策提言

「外見からの判別が困難な脳卒中後遺症の制圧に向けた提言」
「外見からの判別が困難な脳卒中後遺症の制圧プロジェクト」 実行委員会
委 員 長

猪原匡史

(国立循環器病研究センター 脳神経内科)



齊藤聡

(国立循環器病研究センター 脳神経内科)

福間一樹

(国立循環器病研究センター 脳神経内科)

副委員長



田中智貴

横田千晶

(国立循環器病研究センター 脳神経内科)

(国立循環器病研究センター 脳血管内科、 脳血管リハビリテーション科)

阿部宗一郎 (国立循環器病研究センター 脳神経内科)
山口枝里子 (国立循環器病研究センター 脳神経内科)
千葉哲矢

(国立循環器病研究センター 脳神経内科)

樋口泰子

(国立循環器病研究センター 看護部)

本山りえ

中澤晋作
山内美穂
飯髙玄

古賀政利
西村邦宏
宮井一郎
大槻美佳

(国立循環器病研究センター 脳神経内科)
(国立循環器病研究センター 脳神経内科)
(国立循環器病研究センター 脳神経内科)

(国立循環器病研究センター 脳血管リハビリテーション科)
(国立循環器病研究センター 脳血管内科)

(国立循環器病研究センター 予防医学 ・ 疫学情報部)
(社会医療法人大道会森之宮病院)
(北海道大学院保健科学研究院

高次脳機能創発研究室)

石川理香子 (みんなのかかりつけ訪問看護ステーション箕面)

0)序文

4

2018 年 12 月 10 日、健康寿命の延伸等を図る

査と脳卒中生存者に対するチーム医療の確立を目指し

ための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に

た研究」が 2023 年 4 月より開始された。この領域

関する基本法(脳卒中・循環器病対策基本法)が可

のエキスパートが集結し、4 つの代表的な脳卒中後遺

決・成立した。重要 3 疾病(心不全・血管病・脳卒

症である失語、嚥下障害、てんかん、認知障害に焦点

中)を克服するために、5 つの戦略(人材育成・医療

を当て、その実態を調査し、課題を抽出した。これら

体制の充実・登録事業の促進・予防 / 国民への啓発・

4 つの脳卒中後遺症は、外見からの判別が困難である

臨床 / 基礎研究の強化)を掲げ、Stop CVD!(脳心

ことから、社会における認知が十分ではなく、脳卒中

血管病の予防)を通して健康寿命の促進を目指してい

医療からも取り残されがちである。本提言が一つの契

る。この戦略の一環として、脳卒中後遺障害への対策

機となり、これらの後遺症に対する対策が進み、脳卒

が十分でないことを踏まえ、厚生労働省研究事業「脳

中生存者が健やかに自分らしく生きられる社会につな

卒中後の失語・嚥下障害・てんかん・認知症の実態調

がることを願ってやまない。