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外見からの判別が困難な脳卒中後遺症の制圧に向けた提言 (32 ページ)

公開元URL https://www.ncvc.go.jp/hospital/wp-content/uploads/sites/2/20250707_neurology_seisakuteigen.pdf
出典情報 「外見からの判別が困難な脳卒中後遺症の制圧に向けた提言」発表(7/7)《国立循環器病研究センター》
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図7

SVH嚥下食評価スケール(案)

●固さ (Stiffness) 評価表 (S0〜S5)
レベル

硬さの目安 (N値)

物性イメージ

S0

〜 0.1 N

流動〜非常に軟らかい

S1

0.1 〜 0.8 N

舌で潰せる

S2

0.8 〜 3 N

S3

食品例

IDDSI対応目安

流動食、
ゼリー状

Level 0〜1

ムース、
プリン、
柔らかい豆腐

Level 4(ピューレ)

歯ぐきでも潰せる

おかゆ、
ヨーグルト、
裏ごし野菜など

Level 4〜5

3〜6N

弱い咀嚼で潰せる

ハンバーグ、
軟らかく煮た野菜や魚

Level 5〜6

S4

6 〜 10 N

普通の歯応力で噛める

やわらかい肉、
バナナ、
生煮野菜

Level 6〜7(一口大)

S5

10 N 以上

常食相当

生野菜、
ナッツ、
せんべい

Level 7(普通食)

●粘稠性 (Viscosity) 評価表 (V0〜V4)
食品例

IDDSI対応目安

レベル 粘度の目安 (mPa·s)

物性イメージ

V0

1 〜 50

サラサラ (とろみなし)

水、
お茶、
普通のスープ

Level 0 (Thin)

V1

51 〜 150

わずかにとろみがある

とろみ茶、
軽い増粘スープ

Level 1 (Slightly Thick)

151 〜 350

ネクター状 (ストローで吸える
中程度のとろみ)

飲むヨーグルト、
ジュース+増粘剤

Level 2 (Mildly Thick)

351 〜 1,000

ハチミツ状 (スプーンを傾け
るとゆっくり落ちる)

はちみつ、
とろみ3

Level 3 (Moderately Thick)

1,000 以上

プリン状・非常に高粘度
(スプーンで固形状を保つ)

プリン、
ゼリー飲料

Level 4 (Extremely Thick)

V2
V3
V4

●不均一性 (Heterogeneity) 評価表 (H0〜H3)
粘度の目安 (mPa·s)

レベル

食品例

IDDSI対応目安

H0

完全に均質、粒や固形がほぼない

滑らかなペースト、均質ゼリー、
ピューレ

Level 4
(ピューレ、
液状)

H1

微細粒や繊維が少しあるが、
ほぼ均質

微細片コーンスープ、少し粒感の残るポター
ジュ

Level 4〜5

H2

小さめの粒や具が混在 (4mm以下)、液・固形は
大きく分離しにくい

ミンチ状あんかけ、細かく刻んだ野菜や肉入り
シチューなど

Level 5
(4mm以下の微塊)

H3

はっきりした固形具がある (一口大程度)、液と固
形が分離しやすい

具入りシチュー、野菜や肉が1cm以上の塊でゴ
ロゴロ

Level 6〜7
(一口大〜普通食に近い混合)

総合表記例

S2 ‒ V3 ‒ H2 硬さ2 (やわらかい)、粘度3 (ハチミツ状)、不均一性2 (小さな具入り) →「ミンチ肉あんかけ」
など
S1 ‒ V4 ‒ H0 硬さ1 (非常に軟らかい)、
粘度4 (プリン状)、不均一性0 (完全に均質) →「なめらかムース」
S4 ‒ V0 ‒ H3 硬さ4 (軟らかめ常食)、
粘度0 (とろみなし)、不均一性3 (大きめ具の混合) →「やわらか野菜の具入りスープ」

6.脳卒中生存者の栄養管理
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