よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


かかりつけ医機能に関する取組事例集(第1版)(令和7年6月) (33 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000123022_00007.html
出典情報 かかりつけ医機能の確保に関するガイドラインについて (6/27)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

13.地域医療連携推進法人を中心に入退院支援や医介連携等を推進
(地域医療連携推進法人湖南メディカル・コンソーシアム:滋賀県草津市)







総人口・高齢者割合

136,436人 ・ 65歳以上:22.8% 85歳以上:3.6%(令和6年1月1日時点)

面積

67.82㎢(令和6年10月時点)

取組開始時点

令和5年6月~現在

取組に関するホームページ

https://www.konan-mc.or.jp/

背景
課題

⚫ 高齢化とともに在宅医療の需要が高まり、高齢者施設や在宅からの救急搬送が増えること
が想定され、対応が求められていた。
⚫ 高齢者が増え働き手が減少する中で、医療機関の機能分化と地域への患者の流れを担保す
るため、地域医療連携推進法人によるDXや間接業務の統一化に取り組む必要があった。

取組
概要

⚫ 社会医療法人誠光会が中心となり、地域医療連携推進法人湖南メディカル・コンソーシア
ム(以下「湖南MC」)を通じた連携
• 救急車を呼ぶほどではないが、自力で病院へ行くのは難しい患者のために、淡海ふれ
あい病院の看護師が同乗する地域医療サポートカーを運用し、介護保険施設や在宅か
ら病院へ搬送。
• 全体の見える化のためコマンドセンターを運用し、各施設の稼働や職員の状況などを
タイムリーに把握することで、近予測・分析し適正な入退院・入退所を支援。

効果

⚫ 地域医療サポートカー運用による効果は以下のとおり。
➢ 勤務時間内で業務を完結。施設、病院とも職員の負担や業務が軽減。
➢ 病院搬送に対する遠慮や障壁の軽減、早期対応の重要性など職員の意識変容。
➢ 迅速な病院搬送により治療介入が早くなり治療成績の向上と早期退院につながる。
➢ 将来的には高齢者救急の新たな搬送手段として期待できる。

主な取組内容
■地域医療サポートカーの運用
• 湖南MCの患者搬送の事業としてサポートカーを運用。
• 介護保健施設に入所されている方や訪問診療を受
けている患者が病気の急変で病院搬送が必要となっ
た場合に利用。
• 淡海ふれあい病院の看護師が同乗するため、救急車
と異なり、施設職員の同乗が求められず施設側の負
担が少ない。
• 軽症・中等症の患者を救急車以外で対応することが、
今後の高齢者救急体制において非常に重要。
■コマンドセンターの運用
• 各施設の稼働や職員の状況などをタイムリーに
把握することで、近予測・分析し適正な入退
院・入退所、医療資源の有効活用を支援。
• 病棟別の稼働状況と現状の作業量・将来予
測、スタッフの力量による優先入院順位の表示
• 勤怠システムと連携し、病床毎の看護師リソー
スを可視化し、調整・再配分(応援指示)
• 急性期病院より退院が決定した患者のデータ
と後送病院や介護施設が受け入れ可能な条
件をマッチングし、退院先を決定 等

■協力医療機関ミーティングの開催
• 湖南MCの参加法人(協力医療機関)のミーティングを開催し、報酬改定に基づく連携方法の確認や、地域
医療サポートカーの活用状況など報告。地域の状況(高齢化や要支援・要介護認定者、独居高齢世帯の増
32
加等)を伝え、連携や取組の必要性について認識合わせを行う。