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令和4年度 我が国における過労死等の概要及び政府が過労死等の防止のために講じた施策の状況(令和5年版 過労死等防止対策白書) (249 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/001156170.pdf
出典情報 令和5年版 過労死等防止対策白書(10/13)《厚生労働省》
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となり、遺族同士がそうした気持ちの分かち合いの出来る場所として結成され、その後
各地に広がることになりました。現在会員は賛助会員を含め 30 名程です。当初は働き
盛りの父親の過労死が殆どでしたが、15 年程前からは若い人が過重労働とハラスメント
によって自死に至る事案が増えています。現在係争中の事案もハラスメントが主な原因
になっていることから、過労死等防止対策推進シンポジウムではハラスメント問題を中
心としたテーマにしています。啓発授業も数は少ないですが行っています。今後も過労
死・過労自死遺族に寄り添うことは勿論ですが、働いている方々が仕事によって命を失
うことのない世の中になるよう、活動を続けていきます。
(名古屋過労死を考える家族の会 伊佐間佳子)


岡 山 過労 死を 考え る家族 の 会

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岡山過労死を考える家族の会は、平成7(1995)年 11 月 23 日に過労死・過労自殺な
ピールし、その発生の予防を目指し、②被災者及び過労死・過労自殺の遺族のために労



過労死等の防止のための対策の実施状況

ど仕事によって命を奪われた遺族によって、①過労死・過労自殺の問題を広く社会にア



災認定及び企業補償の拡大を目的に結成されました。



過労死・過労自殺問題が注目を浴びていた 10 年ほど前には遺族を含め 20 名以上の会




















員が在籍し、遺族の交流も活発でしたが、コロナ禍以降活動が停止してしまい、会員の
高齢化も進み遺族を含めて会員数も 10 名程となっており、会の活動自体も停滞してい
ます。しかし、新たな遺族のために受け入れ体制は整えており、弁護士との協議の上、
「岡山過労死弁護団」が結成され、活動を共にしております。
(岡山過労死を考える家族の会 中上裕章)

労死防止学会
コラム20 過
~コロナ禍の長時間労働と過労死問題~
年に一度の全国大会を令和4
(2022)年9月 10~11 日の2日
間、京都の龍谷大学・響都ホール
で開催しました。コロナ禍により、
私たちの働き方が一変しただけで
なく、医療従事者を含むエッセン
シャル・ワーカーの過労死ライン
を超えるほどの長時間・過密労働、フリーランスや非正規雇用で働いている人々の大幅
な収入減、それを補うための過重労働などが指摘されるようになりました。それらの実
態を明らかにするため、この全国大会のメインテーマは「COVID19 災禍と長時間労働」
としました。
初日は、
「過労死・過労自殺の現状と課題」の共通テーマで、他学会と初めての共同シ
ンポジウムを開催しました。産業衛生学会から江口尚氏(産業医科大学)が「過労死、
過労自殺対策における産業保健活動の今日的課題」を、日本うつ病学会から井上幸紀氏
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