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令和4年度 我が国における過労死等の概要及び政府が過労死等の防止のために講じた施策の状況(令和5年版 過労死等防止対策白書) (222 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/001156170.pdf
出典情報 令和5年版 過労死等防止対策白書(10/13)《厚生労働省》
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医療勤務環境改善マネジメントシステムの普及促進
各都道府県の勤改センターにおいて、個別相談支援や説明会等を実施し、医療勤務環境改

善マネジメントシステムの普及促進を図っていることに加えて、令和4年度は、医療機関で
働く方々の勤務環境改善の取組に役立ててもらうことを目的として、
「多業種協働・連携(タ
スクシフト/シェアの推進)」を主題としたオンラインセミナーを計5回開催した。
あわせて、医療勤務環境改善マネジメントシステムに関するリーフレットを作成し、医療
機関等に配布した。
さらに、医療機関が自主的に勤務環境の改善に取り組む際に活用できるデータベースサイ
ト(いきいき働く医療機関サポート Web(いきサポ))に勤務環境改善に取り組む個別の医
療機関の事例や各都道府県における支援策等の情報を提供している。




医療機関内のマネジメント改革について



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医師の労働時間短縮を効果的に推進するためには、ICT 等の技術の活用も含めたタスク・

過労死等の防止のための対策の実施状況

シフティングやタスク・シェアリング等先進的な取組とともに、医療現場の実態を把握する



べき管理者の意識改革に徹底して取り組み、組織のトップが自らの状況を適切に分析するこ



とで、取組の重要性に気づき、医療機関内のマネジメント改革の舵取りを率先して担うこと



が必要不可欠である。このため、医療機関の管理者(病院長)等を対象に、勤務環境改善に




















係る意識改革のためのトップマネジメント研修を令和元年度から開始し、令和4年度におい
ては計 57 回開催した。


医師の働き方改革に関する検討会及び医師の働き方改革の推進に関する検討会
医師については、「働き方改革実行計画」(平成 29 年3月 28 日働き方改革実現会議決定)

において、時間外労働の上限規制の適用は5年間猶予され、規制の具体的な在り方、労働時
間の短縮策等については、医療界の参加の下で検討の場を設け、結論を得ることとされた。
これを受けて、厚生労働省において「医師の働き方改革に関する検討会」を開催し、時間外
労働の上限時間数の設定、地域医療確保のために長時間労働がやむを得ない場合には、医療
機関を特定し、追加的な健康確保措置を義務付けた上で、暫定的に特例的な水準を設定する
こと等を盛り込んだ報告書を平成 31 年3月にとりまとめた。
また、同報告書に記載された方向性に沿って、医療機関における労務管理の適正化、医師
の労働時間短縮の促進を図るほか、同報告書記載事項の制度化に向けて、令和元年7月より
「医師の働き方改革の推進に関する検討会」を開催し、同報告書で引き続き検討することと
された事項について具体的検討を進め、令和2年 12 月に中間とりまとめを公表し、以下の長
時間労働の医師の労働時間短縮及び健康確保のための措置を盛り込んだ医療法の改正案を令
和3年2月2日に第 204 回通常国会に提出し、同年5月 21 日に成立した(令和3年法律第
49 号)。改正医療法等の成立を踏まえ、引き続き、同検討会において施行に向けた検討事項
について議論を行い、令和4年1月に関係法令の改正を行った。


勤務する医師が長時間労働となる医療機関における医師労働時間短縮計画の作成



地域医療の確保や集中的な研修実施の観点から、やむを得ず高い上限時間を適用する医
療機関を都道府県知事が指定する制度の創設



当該医療機関における追加的健康確保措置(面接指導、勤務間インターバル規制等)の
実施



さらに、これらの具体的な内容について、改正省令を令和4年1月に公布し、関係法令の
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