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令和4年度 我が国における過労死等の概要及び政府が過労死等の防止のために講じた施策の状況(令和5年版 過労死等防止対策白書) (123 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/001156170.pdf
出典情報 令和5年版 過労死等防止対策白書(10/13)《厚生労働省》
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理想の睡眠時間と実際の睡眠時間の乖離時間別のうつ傾向・不安(K6)は、乖離が大きく
なるにつれて「うつ傾向・不安なし」の者の割合が減少し、
「うつ傾向・不安あり」の者、
「う
つ病・不安障害の疑い」がある者及び「重度のうつ病・不安障害の疑い」がある者を合わせた
割合が増加する傾向がみられ、
「理想の睡眠時間より5時間不足」では、
「うつ傾向・不安なし」
の者が 33.3%、
「うつ傾向・不安あり」の者が 18.0%、
「うつ病・不安障害の疑い」がある者
が 10.3%、
「重度のうつ病・不安障害の疑い」がある者が 38.5%であった(第 3-2-1-16 図)



第 3-2-1-16 図

理想の睡眠時間と実際の睡眠時間の乖離時間別うつ傾向・不安(就業者
調査)



3

過労死等をめぐる調査・分析結果














調







(資料出所)労働安全衛生総合研究所社会労働衛生研究グループ「令和4年度過労死等に関する実態把握のための労働・社会面調査
研究」をもとに作成
(注)K6は、米国の Kessler らによって、うつ病・不安障害などの精神疾患をスクリーニングすることを目的として開発され、一
般住民を対象とした調査で心理的ストレスを含む何らかの精神的な問題の程度を表す指標として広く利用されている。6つの
質問について5段階(「まったくない」(0点)、「少しだけ」(1点)、「ときどき」(2点)、「たいてい」(3点)、
「いつも」(4点))で点数化し、合計点数が高いほど、精神的な問題がより重い可能性があるとされている。

理想の睡眠時間と実際の睡眠時間の乖離時間別の主観的幸福感は、乖離が大きくなるにつれて、
幸福感が低くなる傾向がみられ、
「幸福感8」以上の割合は、
「理想の睡眠時間以上睡眠がとれて
いる」が 49.1%、
「理想の睡眠時間より1時間不足」が 40.7%、
「理想の睡眠時間より2時間不
足」が 27.0%、
「理想の睡眠時間より3時間不足」が 20.6%、
「理想の睡眠時間より4時間不足」
が 19.6%、
「理想の睡眠時間より5時間不足」が 12.8%であった(第 3-2-1-17 図)


第 3-2-1-17 図

理想の睡眠時間と実際の睡眠時間の乖離時間別主観的幸福感(就業者調
査)

(資料出所)労働安全衛生総合研究所社会労働衛生研究グループ「令和4年度過労死等に関する実態把握のための労働・社会面調査
研究」をもとに作成
(注)主観的幸福感は、内閣府「国民生活選好度調査」でも用いられる指標で、「とても不幸せ」~「とても幸せ」の 10 段階評価
で、より高い得点が、主観的幸福度が高いことを表す。

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