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令和4年度 我が国における過労死等の概要及び政府が過労死等の防止のために講じた施策の状況(令和5年版 過労死等防止対策白書) (215 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/001156170.pdf
出典情報 令和5年版 過労死等防止対策白書(10/13)《厚生労働省》
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地域の異なる4社が集まれば、いろんな知恵が生まれて取組も広がるだろうと思って始
めました」
(社長)
4社合同の取組として、共通の課題だった「禁煙」と「女性の健康」をテーマにプロ
ジェクトを立ち上げ、担当者間で月1回リモート会議を開いて対策を話し合った。4社
経営者による禁煙宣言メッセージ動画の制作・公開や、共同でインスタグラムを開設し、
禁煙の成功・失敗談や各社の取組などを持ち回りで紹介。4社の女性社員約 30 人が参
加して、更年期障害や PMS(月経前症候群)など女性特有の病気や症状について学ぶオ
ンライン研修会を開いてきた。


メンタルヘルス関連で他社から採り入れたのは清掃活動だったと社長は言う。
「コロナ

4



禍では毎朝 30 分、ドライバーはトラックの整備と車内清掃をしました。掃除は精神的
の実践は、令和4年度の「健康寿命をのばそう!アワード」で厚生労働大臣優秀賞に選





ばれた。



健康管理士とともに健康プロジェクトに取り組んで7年。
「積み重ねてきたことがよう




















やく成果を見せ、企業価値を高めることにつながっているように感じます」。社長はそう
総括する。
(サイショウ・エクスプレス株式会社)
ホームページ https://saishoex.com/

(2)教職員


過労死等の防止のための対策の実施状況

な安定感につながるという意見を参考にしました」。中小企業4社合同による健康課題へ

学校における働き方改革
教師の勤務実態を踏まえ、業務負担の軽減を図ることは喫緊の課題であり、平成 29 年6月

から、文部科学大臣の諮問機関である中央教育審議会において、新しい時代の教育に向けた
持続可能な学校指導・運営体制の構築のための学校における働き方改革に関する総合的な方
策について審議が行われ、平成 31 年1月に「新しい時代の教育に向けた持続可能な学校指
導・運営体制の構築のための学校における働き方改革に関する総合的な方策について(答申)」
(以下「答申」という。)が取りまとめられた。
志ある教師が、適切な勤務時間管理がなされていなかった中で勤務の長時間化が止められ
ず、ついに過労死等に至ってしまう事態は、本人はもとより、その遺族又は家族にとって計
り知れない苦痛であるとともに、児童生徒や学校にとっても大きな損失である。さらに、不
幸にも過労死等が生じた場合に勤務実態が把握されていなかったことをもって公務災害の認
定に非常に多くの時間がかかり、遺族又は家族を一層苦しめる事例も報告されていることが
指摘されている。勤務時間管理の徹底や業務の縮減を図り、一刻も早く改善しなければなら
ない。志ある教師の過労死等の事態は決してあってはならないものであり、教師のこれまで
の働き方を見直し、教師が自らの授業を磨くとともに、その人間性や創造性を高め、子供た
ちに対して効果的な教育活動を行うことができるようになるという、学校における働き方改
革の目的を実現するため、答申においては①勤務時間管理の徹底と勤務時間・健康管理を意
識した働き方改革の促進、②学校及び教師が担う業務の明確化・適正化、③学校の組織運営
体制の在り方、④教師の勤務の在り方を踏まえた勤務時間制度の改革、⑤学校における働き
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