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総-2在宅について(その3) (55 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_65759.html |
| 出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第626回 11/12)《厚生労働省》 |
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母子に対する訪問看護の例
○
母親がうつ病等の疾病で訪問看護が必要な場合、訪問時に看護の一環として、子の世話を補助する等の育
児支援を同時に行うことがある。
○ また、乳幼児の患者に対する看護の一環として、母への育児指導を行うことがある。
○ こうした母子に対する訪問看護の取り扱いが明確でないため、現場の運用が不安定になるとの指摘がある。
■ヒアリングの概要:母子を中心に訪問看護を提供している訪問看護ステーションに訪問看護の状況に関するヒアリングを実施
訪問看護指示
疾患名
背景
訪問看護のケア
父がADHD、
DV歴あり
• 母の体調管理、精神症状のケアを行いつつ、母への授乳指導を実施。
• 子の体重測定や沐浴を実施し、発育状況を母に説明することで、母の育児負担や不安の軽減
を図っている。
• 母が自身の体調に合わせながら育児を自立して行えるような支援している。
事例A
母に対する
精神科訪問看護
統合失調症
事例B
母に対する
精神科訪問看護
精神過敏
気分障害
• 母と子のみの時間帯の心的負荷が大きいため、保育園の迎え後~家族が帰宅するまでの時間
帯に訪問
• 母が不安定な時に育児放棄気味となり子が体重増加不良となってしまったため、母親の精神
安定を目指し、子の沐浴やミルクを与える等育児支援を行っている。
事例C
母に対する
精神科訪問看護
うつ病
父が精神疾患
• 母が眠剤の影響で朝起きられないため、朝に訪問し母の生活リズムの確立や服薬管理を支援
しつつ、子の沐浴や更衣等の養育支援を実施。母の負担の軽減のため、父に家事や育児方法
の指導を実施。
• 母の精神状態は安定し、父の手技が獲得され、訪問頻度が徐々に減り、訪問看護を終了。
事例D
母に対する
精神科訪問看護
うつ病
虐待経験あり
• 妊娠期から介入し、出産後も訪問を継続。
• 保健師や医療機関とも連携しつつ母の暴言などの虐待リスクに対して早期対応し、育児支援
もしながら家族の自立を支援した結果、母親が復職し社会復帰できた。
極低出生体重児
母が緘黙症の
傾向
(未診断)
• 子の泣き声が苦手、触れない等、母子で過ごすことが難しい状況で児童相談所とも連携。
• 行政や医療機関とのコミュニケーションに応じず、訪問看護ステーションのスタッフのみが
会話できる状態のため、訪問看護にて見守りを実施。
• 子のバイタルサイン測定や発達フォロー、母の育児相談や自立支援も実施。
事例E
子に対する
訪問看護
その他
• 訪問看護指示書の範囲内での看護ケアを意識しており、目的沿った事業やサービスを紹介するようにしている。
• 行政や医療機関との情報共有、連携を密に行っている。
• おおむね半年~1年程度の期間か、子の保育園入園等のタイミングで訪問看護を卒業するケースが多い。
出典:ヒアリングをもとに保険局医療課にて作成
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○
母親がうつ病等の疾病で訪問看護が必要な場合、訪問時に看護の一環として、子の世話を補助する等の育
児支援を同時に行うことがある。
○ また、乳幼児の患者に対する看護の一環として、母への育児指導を行うことがある。
○ こうした母子に対する訪問看護の取り扱いが明確でないため、現場の運用が不安定になるとの指摘がある。
■ヒアリングの概要:母子を中心に訪問看護を提供している訪問看護ステーションに訪問看護の状況に関するヒアリングを実施
訪問看護指示
疾患名
背景
訪問看護のケア
父がADHD、
DV歴あり
• 母の体調管理、精神症状のケアを行いつつ、母への授乳指導を実施。
• 子の体重測定や沐浴を実施し、発育状況を母に説明することで、母の育児負担や不安の軽減
を図っている。
• 母が自身の体調に合わせながら育児を自立して行えるような支援している。
事例A
母に対する
精神科訪問看護
統合失調症
事例B
母に対する
精神科訪問看護
精神過敏
気分障害
• 母と子のみの時間帯の心的負荷が大きいため、保育園の迎え後~家族が帰宅するまでの時間
帯に訪問
• 母が不安定な時に育児放棄気味となり子が体重増加不良となってしまったため、母親の精神
安定を目指し、子の沐浴やミルクを与える等育児支援を行っている。
事例C
母に対する
精神科訪問看護
うつ病
父が精神疾患
• 母が眠剤の影響で朝起きられないため、朝に訪問し母の生活リズムの確立や服薬管理を支援
しつつ、子の沐浴や更衣等の養育支援を実施。母の負担の軽減のため、父に家事や育児方法
の指導を実施。
• 母の精神状態は安定し、父の手技が獲得され、訪問頻度が徐々に減り、訪問看護を終了。
事例D
母に対する
精神科訪問看護
うつ病
虐待経験あり
• 妊娠期から介入し、出産後も訪問を継続。
• 保健師や医療機関とも連携しつつ母の暴言などの虐待リスクに対して早期対応し、育児支援
もしながら家族の自立を支援した結果、母親が復職し社会復帰できた。
極低出生体重児
母が緘黙症の
傾向
(未診断)
• 子の泣き声が苦手、触れない等、母子で過ごすことが難しい状況で児童相談所とも連携。
• 行政や医療機関とのコミュニケーションに応じず、訪問看護ステーションのスタッフのみが
会話できる状態のため、訪問看護にて見守りを実施。
• 子のバイタルサイン測定や発達フォロー、母の育児相談や自立支援も実施。
事例E
子に対する
訪問看護
その他
• 訪問看護指示書の範囲内での看護ケアを意識しており、目的沿った事業やサービスを紹介するようにしている。
• 行政や医療機関との情報共有、連携を密に行っている。
• おおむね半年~1年程度の期間か、子の保育園入園等のタイミングで訪問看護を卒業するケースが多い。
出典:ヒアリングをもとに保険局医療課にて作成
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